貴ノ浪が43歳で急逝 横綱・大関は「寿命が短い」本当の理由

公開日: 更新日:

 角界を騒然とさせた元大関貴ノ浪(音羽山親方)の急逝。20日に43歳の若さでこの世を去り、21日にしめやかに通夜が行われた。貴ノ浪は現役時代から心臓に持病を抱えていた。

 十数年前、力士の平均寿命は60歳強と言われていた。明治から昭和初期までなら55歳。着実に寿命は延びているとはいえ、日本人男性の平均寿命(80歳)からすればかなり短命だ。

 力士は毎日、朝稽古の後は食っちゃ寝て体重を増やさなければいけない。無理をして急激に太るのでどうしても心臓に負担がかかる。現役親方の中にも、心臓に持病を抱えている者は少なくない。近年は引退してから酒やたばこをやめて節制に努める親方もいるが、現役時代の「ツケ」に苦しんでいる。

 力士の中でも特に短命なのが横綱経験者だ。彼らは60歳になると還暦土俵入りを行うことになっているのだが、22代横綱の太刀山が戦前の37年に初めて披露してから、今年5月の58代横綱千代の富士(現九重親方)まで、土俵で勇ましい姿を見せてくれたのはたったの10人しかいない。59代横綱の隆の里は11年に59歳で死去。60代横綱以降はまだ還暦を迎えていない。つまり太刀山以降、40人弱の横綱がいるにもかかわらず、還暦まで生きていた、あるいは健康を保つことが出来た横綱は4分の1しかいないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす