申ジエvs桑木志帆 日本女子オープンの勝敗分けた目に見えない執念
日本女子オープン最終日は雨が降り続く肌寒い中、プレーオフ3ホールに及ぶ激闘となり、申ジエが桑木志帆を破って史上初の国内メジャー4冠とツアー通算30勝を達成。永久シードを手にしました。
サンデーバック9は息詰まる展開でした。
2人とも素晴らしいゴルフを見せましたが、勝敗を分けたのはタイトルへの執念だと思います。
申は試合中にミスしてもいつもニコニコしていますが、今大会は気迫を前面に押し出して、いつもとは違っていました。大会前のロッカールームから表情に緊張感が漂って見えました。
「どう、このコースは?」
と私が問いかけると、「私に向いている。パー3が6つある。パー3が好きです」という答えが返ってきました。
初日からどの1ストロークも同じ気持ちで向き合い、今季の全英女子オープンに勝って勢いに乗る桑木と最終日最終組で回るというプラン通りの展開に持ち込み、最後まであきらめずに「勝てる」という信念が圧倒的に上回っていました。
永久シードまでの1勝になかなか手が届かず、国内メジャーは日本女子オープンのタイトルだけない。その絶好のチャンスを見逃さない思いが強かった。
それでも最終日は桑木のほうがショットやパーオン率で申を上回り、16番まで単独首位をキープしていました。しかし、1打差に迫られた15番パー4で、申がグリーン手前の深いラフから高い球でピンそばに寄せてパーセーブ。続く16番パー3は右バンカーから3.5メートルにつけて、パーパットをねじ込み、連続でトラブルをクリアした。
相手がピンチだと見ていたところで、難なくパーセーブしてくると自然と緊張感が増して焦り、追い詰められた感じになってしまう。それがボディーブローのように効いて、桑木はここぞというときにパットを打ち切れていませんでした。
打てて外れたのなら前向きになれますが、打てずに入らなければ消化不良になり、後悔ばかりが重くのしかかってきます。
申が優勝を決めた瞬間は解説ブースで思わず涙ぐんでしまいました。
ゴルフ練習場へ送ってくれた母親を交通事故で亡くすつらい過去があり、
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