語り部の経営者たち
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<8>オール秩父を目指す
2004年に廃棄されそうになった羽生蒸溜所の400樽は現在、残すところ数十樽までに減っている。一方、秩父蒸溜所で造るウイスキーは毎年少しずつ増え、6000樽までになった。 そしていま、肥土は…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<7>秩父産イチローズモルトの誕生
国際基準では、3年の熟成年数があればウイスキーとして売り出すことができる。それでも肥土は、まだ3年では熟成感が足らないだろうと思っていた。 だから、秩父蒸溜所初の3年物は、「いま、こんな感じ…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<6>念願の蒸留所設立
2004年に会社を立ち上げ、羽生蒸溜所から受け継いだ原酒を商品化しながらも、肥土は新たな蒸留所づくりの準備を進めていた。 蒸留所設立にあたって、一番の課題は莫大な設立資金をどう調達するかとい…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<5>大手とは同じ土壌で戦わない
まったく無名のウイスキーをどうやって売っていけばいいだろうと考えたとき自らがサントリーの営業マンだった経験から、同じやり方では絶対勝てないということは分かっていた。 日本一のウイスキーメーカ…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<4>原酒を預かってくれる救世主が現れる
ウイスキーの魅力に目覚めた肥土にとって、400樽ものウイスキーの原酒が廃棄されるのは耐えがたいことだった。なかには、20年近く熟成した原酒もある。 「20歳近い子どもたちを見捨てるわけにはいか…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<3>原酒400樽は廃棄の危機に
1994年、「会社の経営状態が思わしくない」と言う父を手伝うべく家業の造り酒屋に戻った肥土ではあったが、思った以上の危機的状況にあることに愕然とする。 その一方で、初めて酒造りに関わることの…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<2>営業現場を志願したサントリー時代
実家は、江戸時代から続く造り酒屋。1941年、肥土の祖父が株式会社化して事業を広げ、焼酎やウイスキーなどの製造も開始する。 肥土自身は、酒造りに対する関心も、会社を継ぐという使命感ももとから…
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ベンチャーウイスキー肥土伊知郎社長<1>世界が欲しがる「イチローズモルト」
長らく冬の時代に耐えていたウイスキー業界が、わが世の春を迎えようとしている。 国内でも数年前からハイボール人気の復活などにより親しまれるようになってきているが、注目すべきはジャパニーズウイス…
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湖池屋・佐藤章社長<7>「二番煎じはやらない」がポリシー
「湖池屋のポテトチップスは100%、国産じゃがいもが原料です。国産の原料、職人のプライド、創業者の情熱。この3つがうちの商品には詰まっています」 一昨年、湖池屋の社長に就任した佐藤章はCIの導…
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湖池屋・佐藤章社長<6>マーケッター社長と呼ばれたワケ
湖池屋社長の佐藤章はキリンビールで数々のヒット商品を連発した男だ。湖池屋に来る前はキリンビバレッジの社長をやっており、「マーケッター社長」と呼ばれていた。 「マーケッターというよりも、僕の場合…
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湖池屋・佐藤章社長<5>日本人は年に3袋ポテチを食べる
湖池屋は日本で最初にポテトチップスを量産した会社だ。社長の佐藤章は2年前に着任して以来、CIでコーポレートマークなどを刷新。彼が陣頭に立って開発した新製品の「プライドポテト」を大ヒットさせた。 …
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湖池屋・佐藤章社長<4>カルビーと戦うには“新しい価値”を
「僕が初めてポテトチップスを食べたのは小学校低学年の時、おそらく1960年代の後半ですよ。もちろん湖池屋です。だって、カルビーさんは、まだその頃はえびせんだけで、ポテトチップスは出していなかった(カル…
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湖池屋・佐藤章社長<3>商品開発はプレゼントを考えること
湖池屋は日本で最初にポテトチップスの量産化に成功した会社だ。社長の佐藤章は元キリンビバレッジ社長。ビール、飲料の業界では数々のヒット商品を世に出した男として知られている。 彼が最初にヒットさ…
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湖池屋・佐藤章社長<2>「ミートゥー商品」では勝てない
湖池屋の社長、佐藤章はキリンビール在職時代、数々のヒット商品を開発して、名を上げた男だ。湖池屋社長になったのは2016年の9月である。 1982年、大学卒の新入社員としてキリンビールに入った…
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湖池屋・佐藤章社長<1>「プライドポテト」が早々にヒット
湖池屋の創業は1953年。日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した会社だ。売り上げは303億円で、従業員は460人。カラムーチョ、スコーン、ピンキーなども同社のスナック、菓子である。 社…
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オールアバウト 江幡哲也社長<5>買い物の仕方は3つある
総合情報サイト、オールアバウトを運営する会社のトップ、江幡哲也は同サイトの「信用」がいかに重要かを熟知している。 一昨年、DeNAがクラウドライターが書いた根拠のない記事を載せたり、あるいは…
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オールアバウト 江幡哲也社長<4>自然と人が集まるサイト
オールアバウトは生活に役立つ総合情報サイトだ。サイトを運営している同社は、もともとはリクルートとアメリカの会社の合弁企業だった。事業のアイデアを考えたのが今のトップ、江幡哲也であり、最初に考え付いた…
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オールアバウト 江幡哲也社長<3>突然の異動に意気消沈
数ある総合情報サイトのなかでも、出どころの確かな情報だけを載せているのがオールアバウトだ。創業時からトップを務めているのが江幡哲也。 大学卒業後、エンジニアとしてリクルートに入社したのだが、…
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オールアバウト 江幡哲也社長<2>大人物に出会う運を持つ
オールアバウトはジャスダック上場の会社で、社名と同じ総合情報サイトを運営している。現在の従業員数は約140人。 社長の江幡哲也は1965年生まれ。武蔵工大を卒業した後、当時、情報産業の雄とも…
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オールアバウト 江幡哲也社長<1>祖父の一言で進路決めた
オールアバウトは日本最大級の総合情報サイトだ。ガイドと呼ばれる各ジャンルの専門家が1300を超えるテーマを執筆している。内容は「暮らしに役立つ情報」で、かつ「出どころの確かな情報」だけだ。 …