巻頭特集
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なぜ今なのか、誰のためか 怪しい「日露交渉」の謎だらけ
「決して容易ではないが、じっくりと時間を取ってプーチン氏と胸襟を開いて話し合い、平和条約交渉をできるだけ進展させたい」 22日、モスクワでプーチン大統領と25回目の首脳会談を行う安倍首相。日本…
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やっぱり賃金は下がっている 虚飾の政権で沈む日本経済
第1次安倍政権は「消えた年金問題」が火を噴き、ブン投げ辞任の引き金となった。厚労省が15年前から基幹統計のひとつである「毎月勤労統計」のデタラメ調査を続けていた問題は、それを上回る業火となる様相であ…
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いきなり出てきた10億円不正 ゴーン極悪人報道への違和感
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告について、18日、三菱自動車は不正行為に関する内部調査結果を公表。三菱自の会長を兼務していたゴーンが、両社の合弁会社「…
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レーダー照射問題 対立煽る官邸、囃し立てる大マスコミ
なぜ、両国の主張は真っ向から対立したままなのか。 昨年12月20日、日本海中央部で韓国駆逐艦「広開土大王」が海上自衛隊の哨戒機P1に射撃用の火器管制レーダーを照射したとされる問題は、越年して…
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竹田ワイロ疑惑に他人事コメント この国の中枢の恥知らず
開催都市トップの小池都知事は今更、「困惑している」と驚き、菅官房長官は「疑念を払拭できるような説明責任を果たして」と突き放す。安倍首相は16日まで沈黙を貫いた。 東京五輪招致における贈賄容疑…
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「外交の安倍」どころか疫病神 日露、日韓、日米の無残
「戦後日本外交の総決算を果断に進めてまいります」 安倍首相が年頭所感でこう気炎を吐いてから2週間。“外交の安倍”は新年早々から立ち往生している。「プーチン大統領とは戦後70年以上残されてきた課…
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アベノミクスの成果もデッチアゲ 嘘しかつかない安倍政権
〈活かせ統計、未来の指針。〉――。昨年6月に総務省が公表した「統計の日」の標語の特選作品。1万件弱の応募作品から選ばれた出品者の群馬・藤岡市の統計調査員は今ごろ、憤怒の念に駆られているに違いない。 …
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野党集結なんて簡単だ 安倍政権打倒と反原発という大義
「頭の片隅にもない」――。これは最近、安倍首相が今夏の衆参ダブル選を否定する時の常套句だ。7日に時事通信社の新年互礼会で挨拶した際には、こう付け加えた。 「頭の片隅にもない。この6年間、ずっと私…
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鼻白む“おもてなし”裏金で汚れた東京五輪の偽善と今後<後>
ケチのつき始めは13年9月7日。ブエノスアイレスで行われたIOC総会の五輪招致最終プレゼンで、安倍首相が放った大嘘だった。世界が懸念した福島原発事故の汚染水について、「アンダーコントロール」と言って…
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鼻白む“おもてなし”裏金で汚れた東京五輪の偽善と今後<前>
衝撃的なニュースが飛び込んできた。五輪の黒い疑惑に急展開だ。 2020年東京五輪・パラリンピック招致をめぐる裏金問題で、フランス捜査当局が日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長を贈賄…
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外国人労働者はモノ扱い 安倍政権下で続く新“徴用工問題”
感情的になって頭に血が上る安倍首相に比べ、よほど冷静な発言だったのではないか。 韓国人の元徴用工に対し韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた問題について、10日、韓国の文在寅大統領が年頭会見で、…
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ローラ辺野古発言の波紋 安倍政治に口をつぐむ異様な国
<土砂投入が始まって、SNSでは停止を求める署名が広がりました。タレントのローラさんが署名を呼びかけていましたが、偉いですよね。日本では「袋だたき」に遭うのが怖くて口をつぐむ人も多い> 9日の…
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前代未聞の大反撃 ゴーンvs検察“劇場型”の全面対決<下>
新聞・テレビが「ゴーン劇場」に沸く中、きのう公表された法務省人事を巡って早くもさまざまな臆測が飛び交い始めた。黒川弘務法務事務次官を東京高検検事長に充てる人事だ。 東京高検検事長は検事総長に…
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前代未聞の大反撃 ゴーンvs検察“劇場型”の全面対決<中>
ゴーンの大反撃を受け、海外メディアは早速、反応。米CNNは「追い出された日産会長のカルロス・ゴーン 『私は無実』と話す」、米紙ニューヨーク・タイムズは「ゴーン氏無罪を主張」などと「無罪」の見出しが躍…
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前代未聞の大反撃 ゴーンvs検察“劇場型”の全面対決<上>
「I am innocent(私は無実だ)」――。会社法違反の特別背任容疑で東京地検特捜部に再逮捕された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者は8日、東京地裁の法廷で繰り返しこう訴えた。長い拘置所生…
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ゴーン反撃開始! 目に余る「人質司法」検察の泥縄捜査
昨年、東京地検に逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者(64)が、8日、50日ぶりに公の場に姿を現す。ゴーンの弁護士が裁判所に勾留理由の開示を求め、ゴーン自ら法廷で発言することになった。 わざわ…
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「乱高下する鉄火場」こうして今年の市場は沈んでゆく
大発会から東京市場は大きく沈んだ。4日の日経平均は一時700円を超える大幅安。終値は前年末比452円81銭安の1万9561円96銭に落ち込み、あっさり節目の2万円台を割った。7日の市場は急反発、一時…
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大発会で見えた日本経済の脆弱 口先首相に騙されている国
今年の大発会はおとそ気分を吹き飛ばす展開だった。4日の東京株式市場で、日経平均株価は暴落。終値は前年末比452円81銭安の1万9561円96銭に落ち込み、またも節目の2万円を割り込んだ。大発会として…
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波乱の幕開け、激震の予兆 とんでもない2019年が始まった
年をまたいで日本と韓国の間で繰り広げられている批判と反論の応酬。新しい年に安寧を願うのは世界共通のはずなのに、この異常さは、2019年がとんでもない年になることを物語っているのではないだろうか。 …
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危うい検察 報道も尻すぼみになってきたゴーンの悪事
年の瀬の1カ月超、国内外を騒がせたゴーン事件は結局、越年捜査となった。カルロス・ゴーン容疑者(64)の勾留は来年1月1日まで。起訴済みの有価証券報告書の虚偽記載(役員報酬の過少申告)とは別の特別背任…