巻頭特集
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「安倍しかいない」で7年目 妄想の中にいる喜劇の国民
わずか1年で政権を放り出した11年前、安倍首相が返り咲いてこんな長期政権を築くことになると、誰が想像できただろうか。 2012年12月26日に発足した第2次安倍政権が7年目に突入した。来年2…
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株価2万円割れは序章だ 新元号不況と強欲資本主義の終焉
内閣支持率が軒並み下落している安倍政権は26日、7年目に突入した。安倍首相は「何年目を迎えても日々、国家国民のため全力投球で緊張感を持って頑張っていきたい」と意気込みを口にしたが、日経平均株価の…
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ゴーンは獄中でも巨悪は眠っている 地検特捜への国民感情
3度目の逮捕となったカルロス・ゴーン容疑者(64)は、クリスマスも正月も獄中で過ごすことになった。東京地裁が、来年1月1日まで勾留することを認めたからだ。 しかし、3回目の逮捕容疑となった「…
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追い詰められた特捜 「人質司法」批判に大博打の吉凶<後>
ゴーンが08年、私的な損失を日産に付け替えることを決めた際、取引先の新生銀行の交渉窓口だったのが、現日銀審議委員の政井貴子氏だ。政井氏は付け替えについて、日産の取締役会で承認を取るよう求めたが、ゴー…
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追い詰められた特捜 「人質司法」批判に大博打の吉凶<前>
カリスマ経営者が逮捕・起訴された「カルロス・ゴーン事件」は前代未聞の展開となってきた。特捜検察の勾留延長を裁判所が却下するという大どんでん返しが、さらにひっくり返ったのだ。 東京地検特捜部は…
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来年の世界は未曽有の混乱 安倍政権が続く絶望的な閉塞感
間もなく年が替わり、半年足らずで「平成」が幕を下ろす。新たな時代を迎えようというのに、巷に漂う雰囲気は高揚感とは程遠い。むしろ漠とした不安感に覆われている。その根底にあるのは、この国の行く末に対する…
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これがマトモな国家の税制なのか 納税者の反乱が必要だ
何から何までデタラメの極みの増税対策に、ポンと気前良く2兆円も弾むとは……。1000兆円超の借金大国に、そんな余裕はないはずだ。 安倍政権が来年10月の消費増税に向けた経済対策を固めた。増税…
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小泉・小沢の言う通り 原発争点選挙で安倍政権はお陀仏
「プロジェクトは現在、協議中と聞いている。何か方向が決まったとは承知していない」「安全性の高い日本の技術を世界に広める必要がある」「英国以外にも引き合いは来ている」 日英両政府の支援を受けて英…
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安倍内閣支持率微減 この暴政でまだ支持者がいる奇々怪々
さすがに安倍内閣の支持率が下落している。 共同通信の世論調査では、支持率は4.9ポイント減の42.4%、不支持は4.6ポイント増の44.1%だった。 読売、日経、毎日も傾向は同じだ。…
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沖縄に象徴される“一事が万事” 嘘つき政権の横暴と蛮行
「そこまでやるか。そこまで強引に工事を進めるのか。玉城デニー知事が民主主義の原則に沿って『話し合いによる解決』を求めているのに、そこまで県民の代表を小ばかにしたような態度をとるのか」(12月14日、沖…
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実感がないのは当たり前 「いざなぎ景気超え」のマヤカシ
景気回復を実感しないのは「感性」の問題なのか。いや、違うだろう。内閣府の景気動向指数研究会(座長・吉川洋立正大教授)の景況感には驚きを禁じ得ない。2012年12月を基点とする景気回復が17年9月まで…
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菅官房長官お気に入り 河野太郎が更迭されない摩訶不思議
〈民は由らしむべし、知らしむべからず〉。結局、この内閣の政治思想は封建時代と変わらない。 11日に外務省記者クラブで行われた会見で、日ロ平和条約交渉について「日本が第2次大戦の結果を認めること…
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ゴーン叩きの前に検証が必要 司法取引の卑しさ、危うさ
日産のゴーン前会長の電撃逮捕から3週間が過ぎたが、東京地検特捜部の捜査に手詰まり感が漂っている。 10日の再逮捕容疑は、金融商品取引法違反。2015~17年度の有価証券報告書に役員報酬を過少…
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検察は居直り 満天下にさらされた「野蛮な国」の人質司法
日産のカルロス・ゴーン前会長が10日に再逮捕されたことで、検察の捜査に対する疑問の声が拡大している。 2015~17年度の有価証券報告書に役員報酬を過少に記載したという金融商品取引法違反(虚…
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ゴーンや革新機構は可愛いものだ 強欲資本主義が席巻の国
カリスマ経営者の巨額報酬をめぐる事件は、法廷の場で争われることになりそうだ。 2015年3月期までの5年分の役員報酬を実際より約50億円少なく有価証券報告書に記載したとして、東京地検特捜部が…
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やがて日産も同じ運命 疫病神と化した経産省の大罪と無残
まったく無残もいいところだ。「経産省内閣」とヤユされるほど、我が世の春を謳歌している経産省が失態を重ねている。 経産省が「成長戦略」の一環として進めている「原発輸出」が、また失敗に終わった。…
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移民法未明に成立 すべてが悪法、常に強行採決の国民愚弄
週明け10日の会期末を目前にして、国会は8日明け方まで大混乱が続いた。中身スカスカのデタラメ「移民法」の成立を阻止するため、立憲民主党など野党が徹底抗戦したものの、午前4時9分、参院本会議で可決成立…
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“入管法改正”問題点の本質…安倍政権から漂う異民族蔑視
外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案(移民法)について、与党は7日の成立を目指す。与党側は当初、安倍首相が出席したきのうの参院法務委で採決するつもりだったが、審議継続を求める立憲民主党…
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なりふり構わぬ金バラマキ 安倍政権が慌てる新元号大不況
本当に「増税対策」だけが目的なのか。来年10月の消費増税による景気冷え込みの緩和策として、安倍政権が狂ったような大盤振る舞いだ。 中小小売店でキャッシュレス決済した買い物客へのポイント還元率…
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社員を犠牲に蓄財 ゴーンと大企業トップ“強欲”の共通項
いくら手にすれば満足だったのか。 カルロス・ゴーン容疑者(64)が「金融商品取引法違反」で逮捕されてから2週間。その強欲ぶりが、次々に報じられている。毎年、約10億円もの役員報酬を懐に入れな…