巻頭特集
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狡猾な安倍政権、弱体化するメディア…6年弱で国は変貌
安倍首相が官房長官時代に発表した「美しい国へ」と題した政権構想を焼き直し、「新しい国へ」を発表してから6年。この国は恐ろしいほど変貌を遂げてしまった。その変貌は表に見えていたものと、気が付いたらそう…
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弱者蔑視、答弁はぐらかし 安倍内閣の象徴が片山さつき
よくもまあ、次から次に疑惑が出てくるものだ。自民党の竹下亘前総務会長が予告した通り、国会は「片山劇場」となっている。 片山さつき地方創生相のスキャンダルは底ナシだ。国税庁への口利き疑惑を皮切…
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麻生財務相舌禍が波紋 反増税一揆が起こらない摩訶不思議
必ず「レンポウ」と言い間違えるポンコツ五輪相の口より、放言財務相の口の方が、よほど「国難」を招いている。朝日新聞がきのう(9日)付朝刊4面に掲載した2段見出しの記事の内容は衝撃的だ。 見出し…
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入管法改正紛糾 極右の首相が“移民”旗振りのいかがわしさ
20年後、30年後の日本をどうしたいのか。この国は将来どうなっていくのか。予算委員会の質疑を聞いても、まったくビジョンが見えてこない。これでは国民の不安は募る一方だ。 外国人労働者の受け入れ…
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中間選挙をどうみるか 怪しい大マスコミのトランプ情報
トランプ政権の審判となる米中間選挙は6日(日本時間7日午前)、全米で投票が行われ、上院は共和党が接戦のインディアナやテキサス両州などを制し、過半数を維持。最大の焦点だった下院は、野党の民主党が8年ぶ…
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嘘とゴマカシに麻痺した国 企業の不正不祥事が横行の必然
大企業の相次ぐ不祥事には開いた口が塞がらない。ブレーキなど安全性能の出荷前検査でまた不正が見つかったスバルは、8日をメドに4度目のリコールを届け出る。無資格従業員による出荷前検査、燃費や排ガスデータ…
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庶民の懐直撃の10連休と消費増税 日本経済にトドメの恐れ
来年のゴールデンウイークは、予定通り“10連休”になりそうだ。安倍政権は、皇太子が新天皇に即位する来年5月1日を祝日とする法案をこの国会に提出する方針を固めた。 さっそく、大手メディアは「海…
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不正のスルガ銀「支援」 事実上の日銀特融の国民愚弄
これは究極のモラルハザードだ――。投資用不動産への融資を巡って、詐欺的な審査書類の改ざんなど組織的不正が発覚、金融庁から一部業務停止命令を受けた「スルガ銀行」に対し、日銀が資金供給を行う態勢に入った…
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景気指標次々悪化 “改憲政治ショー”にかまけている場合か
「諸悪の根源」である張本人が寝言を言っているとしか思えない。おととい(1日)、東京都内で行われた自衛隊記念日の会合で「公的機関の信頼度調査では、日本で最も信頼されているのは自衛隊だ。残念ながら、一番信…
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また居直り、スットボケ連発…全員“札付き”内閣の国民愚弄
「退官されたOBの方々の発言に、いちいちコメントするのはいかがなものか」――。チンピラ大臣は、やはり反省の色ナシだ。臨時国会は1日から衆院予算委員会がスタート。与野党の攻防が本格化したが、全員野球なら…
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感情的対応で解決するのか「徴用工」政府とメディアの異様
韓国大法院(最高裁)が新日鉄住金に韓国人の元徴用工4人への損害賠償を命じた判決を巡り、自民党は待ち構えていたかのように大騒ぎだ。安倍首相が「判決は国際法に照らしてあり得ない判断だ」と居丈高に批判した…
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人を小バカにしている安倍政治 65歳以上に職があるのか
毎日新聞29日付の「即位で10連休 非正規悲鳴」という記事は身につまされた。 新天皇の即位により、来年のゴールデンウイーク(GW)は10連休になる。いま開かれている臨時国会に、即位日の5月1…
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逆回転の官邸主導 安倍政権は臨時国会を乗りきれるのか
こういうのを「フェーズが変わった」と表現するのだろう。 29日、臨時国会の代表質問がスタート。安倍首相が自民党総裁選で無理やり3選を決めてから、初の国会論戦だが、波乱の幕開けになった。 …
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安田純平バッシングの背景 不気味に甦る教育勅語と戦陣訓
心ある国民はウンザリしているはずだ。また、不当な「自己責任論」が噴出しているからだ。 シリアで武装勢力に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さん(44)に対し、凄まじいバッシングが起…
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アベノミクス無惨な幕切れ 全てが暗転で東証株価は奈落へ
東証株価の下落が止まらない。25日に前日比822円安と大幅に下げた日経平均は、26日も続落。下げ幅は一時200円を超え、2万1000円の節目も一時割り込んだ。 今月2日の取引中に年初来高値の…
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ダンマリは通じない 安倍内閣の息の根止める片山さつき
〈安倍総理初のご参加で大変な盛り上がり!〉〈若手と総理とのお写真撮ったり忙しく楽しい!〉――。今年7月、気象庁が異例の警戒を呼びかけた西日本豪雨の最中、衆院議員宿舎で行われた自民党議員の酒席宴会「赤坂…
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麻生節は格差を煽る炎上商法 「働けない高齢者」の命運
またやっちまったレベルの失言ではなく、確信犯なのではないか――。麻生財務相が23日の閣議後の会見で口にし、野党が問題視しているこの発言のことだ。 「飲み倒して運動も全然しない人の医療費を、健康…
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安倍政権は内心“大歓迎” 狂ったトランプの「核」軍拡
「我々は誰よりも多くのカネを持っている。人々が目を覚ますまで(核戦力を)強化する」 米国のトランプ大統領の“暴走”が止まらない。 20日に中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱をブチ…
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核軍拡と貿易戦争 とんでもない時代になる「平成」の次
国際社会が一気にキナ臭くなってきた。震源地は劣勢が伝えられる米国の中間選挙(11月6日投開票)に向けて、「米国第一主義」をわめき立てるトランプ大統領である。およそ8000億ドルに上る対中貿易赤字をヤ…
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「不況を招くなら止めろ」が正論 くすぶる消費増税延期説
これも国の中枢の劣化の表れだ。安倍首相が予定通りに来年10月に消費税率を10%に引き上げる方針を表明。増税に伴う景気対策を指示して以降、その具体策がメディアを賑わせているが、愚にもつかない弥縫策だら…