巻頭特集
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増税延期会見の支離滅裂で心配される首相のアタマと神経
いやはや、恐るべき感覚、感性と言うしかない。消費税増税延期を決めて、1日、記者会見した安倍首相のことである。 厚顔、恥知らずだということはとっくの前から分かっていたが、それが病的なレベルに達…
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有権者はアホではない 甘くないぞ「与党圧勝」選挙予測
通常国会は1日閉会し、政界は事実上の選挙モードに突入する。安倍政権はオバマ大統領の広島訪問効果などもあり、支持率が上昇中。それで「参院選単独でも勝てる」と衆参同日選は見送りムードだが、国民愚弄のペテ…
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姑息な失政隠し 参院選の争点は消費増税の是非ではない
消費税を10%に上げるのか、上げないのか。増税延期を錦の御旗にして、衆参同日選に踏み切るのか否か。 国会の会期末は、「税と選挙」を巡って、揣摩臆測が飛び交う展開となったが、つくづく、永田町は…
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消費増税延期だけではどうにもならぬ経済無策政権の惨状
ご都合主義にも程があるというものだ。安倍首相が28日夜、麻生財務相、菅官房長官、自民党の谷垣幹事長と会談し、来年4月に予定している消費税率10%への引き上げを19年10月まで再延期する方針を伝えた件…
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消費増税延期も焼け石に水 「緩慢な死」に向かう資本主義
予想通り「成果ゼロ」に終わった伊勢志摩サミット。いったい、なんのために先進諸国のトップが7人も集まったのか。結局、有効な「経済政策」は、なにひとつ打ちだせなかった。 唯一、成果があったとした…
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オバマ広島訪問 「核なき世界」という欺瞞の狂騒
米国が人類史上初の無差別大量虐殺兵器である「原子爆弾」を広島、長崎両市に投下してから71年。市民約35万人(当時)のうち、たった4カ月間で14万人もの命が奪われた広島市を27日午後、オバマ大統領が現…
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日本はデフレに逆戻り 経済サミット「お題目」の噴飯
全国から2万3000人もの警官を警備に投入。物々しい厳戒態勢の中、伊勢志摩サミットが26日から2日間の日程で開幕した。 主会場の賢島の沖合で警戒に当たる海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」に見守…
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民主主義はこうして壊れる 「同日選」ならナチスの再来
「衆院解散は頭の片隅にもない」「解散の『か』の字もない」――安倍首相はこう繰り返すのだが、誰もその言葉を信じちゃいない。与野党ともに浮足立ち、衆参同日選をめぐる神経戦が繰り広げられている。 会…
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空しいサミット 唯一の「合意」構造改革推進の行き着く先
どうやら、26日からスタートする伊勢志摩サミットは、「成果ゼロ」という史上最低のサミットになりそうだ。もう何年も前から「G7不要論」が繰り返されているのだから当然といえば当然かもしれないが、先進7カ…
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参院選ボロ負け→安倍退陣もあるゾ 沖縄から広がる怒り
沖縄で女性会社員が遺体で見つかった事件は、容疑者の元米海兵隊員の供述が明らかになるにつれ、県民の怒りを増幅させている。 レイプ目的で数時間かけて女性を物色し、背後から棒で頭を殴る。抵抗される…
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米兵の狼藉なぜ続く? 従属政権の「形だけ抗議」の無意味
鬱蒼とした茂みに無造作に投げ捨てられていた女性の体は一部が白骨化し、周囲には死臭が漂っていたという。 4月末から行方不明となっていた沖縄県うるま市の会社員、島袋里奈さん(20)の遺体を恩納村…
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世界経済や地震のせいにするな アベノミクスの総括が必要
予定通り消費税率を10%にアップするのか、しないのか――。いまだに安倍首相は「リーマン・ショックか大震災のような事態が発生しない限り、予定通り税率を引き上げる」などとトボけているが、すでに再延期を決…
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だからワルが平気で居直る 不正に“感覚マヒ”の国民世論
ツラの皮の分厚さは、東京都のドケチ知事並みだ。東京五輪招致に絡んだ約200万ドル、日本円にして2.2億円もの裏金疑惑について、当事者たちはガン首そろえてシラを切り続けている。 招致委員会の理…
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トランプ、安倍、ヒトラーに共通する「強い国」への扇動
摩訶不思議な現象だ。熊本地震の対応では不手際が目立ち、国民生活にプラスになることはナーンもしていないのに、安倍内閣の支持率が上がっている。 読売新聞が13~15日に実施した全国世論調査で、安…
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3年半でここまで劣化 日本を腐らせた反知性政権の罪
不正と嘘とゴマカシが蔓延――。最近のニュースを見ていると、この国は一体、どうなってしまったのかと愕然とする。 筆頭は東京都の舛添要一知事だ。ファーストクラスの海外豪遊出張や公用車で週末別荘通…
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官邸と大マスコミの狂騒 オバマ頼みの空っぽサミット
G7サミット(先進7カ国首脳会議)が10日後に迫り、関連報道が急に増えてきた。 26、27日に開かれる伊勢志摩サミットの現地では、ものものしい警備態勢が敷かれている。全国各地から派遣された警…
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そこかしこに「マスゾエ」が 卑しい政治屋が跋扈の惨憺
ニュースで釈明会見の作り笑いを見るたび、ムカムカした人も多いだろう。13日の定例会見まで週刊文春による政治資金の公私混同報道の説明を避けてきた舛添要一都知事(67)。繰り返し発言した「精査」の結果に…
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安倍政権ならやる W選、野党惨敗、焼け野原の地獄近未来
「潮目が変わった」 「カミカゼが吹いた」 政府・与党内でこんな声が急速に広がり始めた。オバマ米大統領の広島訪問決定を受け、一気に「衆参同日選」が現実味を帯びてきたからだ。 今年に…
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オバマ広島訪問 大マスコミの異常な“政権ヨイショ報道”
オバマ米大統領の広島訪問が決まったと、日本のメディアは大騒ぎだ。 今月27日の広島訪問を日米両政府が発表した10日夜、テレビは速報テロップを流して伝えた。発表直後、安倍首相は官邸で会見。「核…
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野党に問われる覚悟 小林節氏をピエロにしていいのか
憲法学者の小林節・慶大名誉教授(67)が政治団体「国民怒りの声」を立ち上げることに、民進党が強く反発している。 「安倍政権は世界のどこでも戦争のできる法律を成立させてしまった。立憲主義の危機だ…