独白 愉快な“病人”たち
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元俳優 山本陽一さん(45) 劇症心筋炎 ㊤
2009年8月、4歳になる娘が風邪をひき、自分もそれをもらったか、と思っていたんです。子供からうつった風邪はものすごく強くて、高熱が出るんですよ。 3日ほど近くのかかりつけの病院で点滴を受け、…
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俳優 近藤芳正さん(53) ぎっくり腰
40歳のとき、舞台の本番が始まってたった10分、コーヒーを受け取ろうと中腰になったシーンで、「あ、やっちゃった!」。人生で3度目のぎっくり腰でした。その場は共演者のサポートでなんとか乗り切りましたが…
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司会者 みのもんたさん (70) 脊柱管狭窄症 ㊦
腰痛の原因が「脊柱管狭窄症」とわかったおかげで今ではピンピン! 脊柱管を狭めていたカスを取り除いたら、痛みが消しゴムで消したかのようにスッと消えました。 「司会者は立ってやるもの、意地でも座ってな…
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司会者 みのもんたさん (70) 脊柱管狭窄症 ㊤
腰痛に襲われたのは61歳。05年の3月末、ある日突然でした。朝起きようとしたら、腰に一瞬ビリッと電気が走った。紹介された民間の治療院などに行ったけど、腰の重だるさが消えない。 今まで腰痛の経…
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プロゴルファー 田原紘さん (72) 一過性脳虚血発作 ㊦
もともと低体温症で不整脈、そこに高血圧症も加わり、脳梗塞になりやすいご三家要素がそろっていました。幸い、30分程度の一過性脳虚血発作で済み、入院せずに済みましたが、右半身の軽いマヒで手先が思うように…
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プロゴルファー 田原紘さん (72) 一過性脳虚血発作 ㊤
6年前の3月、娘(三女の田原彰乃プロ)と一緒に練習場に行き、一息つこうと、ベンチに腰かけて娘を眺めていたんです。ところが次第に、視界が消えていく。老眼鏡をかけ始めたばかりで、メガネを忘れたかな、と思…
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タレント 稲川淳二さん (66) 前立腺がん ㊦
「おはようございます! 吉田です!」 毎朝明るい声で看護師さんが病室に入ってくる。病室の雰囲気が明るく、病気の「気」の部分を治してくれる要素があったので、この病院を選びました。 講演で…
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タレント 稲川淳二さん (66) 前立腺がん ㊤
3年前の9月。それは、夏の怪談話の東京公演の最終日でした。DVDの収録も兼ねていたので、怪談の本数を多くして立て続けに話したんです。すると途中でね、クラーッとしたかと思ったら、セリフが飛んでしまいま…
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お笑い芸人 中川パラダイスさん (33) 網膜剥離
網膜剥離の手術をしたのは昨年12月。「THE MANZAI」で優勝し、やっと仕事が増えると思った矢先でした。 「左目がほとんど見えへん」って嫁に話したら、嫁がもろもろ手配してくれ、1週間後に近くの大…
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ファッションデザイナー ドン小西さん (63)心臓弁膜症の手術の後、うつに…
テレビの番組中に体験した人間ドックで心臓弁膜症が見つかり、手術はカメラを入れてドキュメントにしました。主治医は番組のご意見番でもある南淵明宏先生ですから、先生も相当気を使って最善を尽くしてくださいまし…
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棋士 先崎学 (44) 本態性高血圧
うちは父が高血圧で、私もその血を継いで本態性高血圧(囲み参照)なんです。小学生の時から上が140(㎜Hg)ありました。 おかげで、寝ざめは良くて、小学4年から米長邦雄先生のもとで住み込みで修…
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ものまねタレント コロッケさん (54) 真珠腫性中耳炎
中学の頃から右耳はほとんど聞こえていませんが、特に苦に思ったことがないんです。 たまたま2009年にインタビューを受けていた際、話の流れで「僕、右耳聞こえないじゃないですかぁ……」なんて当然…
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元キックボクサー 俳優 武田幸三 (41)
ムエタイはヒザ蹴りやヒジが目に入りますからね。形勢が不利な時や、全5ラウンド続けたら体のダメージが大きいと判断した時は、相手の目を狙う。目の皮膚は薄くてパックリ切れて流血するから、ドクターストップで…
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日本ブラインドサッカー協会理事長 釜本美佐子さん (73) 網膜色素変性症 ㊦
全盲になってから注意深くなりましたね。メモが取れないので、記憶力がフル回転。スケジュールも頭で覚えるし、電話するには、音声電話帳で相手の番号を呼び出し、10桁以上の番号を一度暗記してから電話をかけま…
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日本ブラインドサッカー協会理事長 釜本美佐子さん (73) 網膜色素変性症 ㊤
50歳を過ぎた頃から、時々目が痛くなることがありました。目の奥がキリキリ痛んで、1時間ぐらいしたら治まる。思い起こすと、それが最初の自覚症状でした。 目にホコリが入り、まばたきをしても取れま…
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コメディアン・俳優 小松政夫さん (72) 敗血症
芸能界に入って50年、一度も体調不良で仕事を休んだことがないんですよ。 そんな僕がワイドショーで大騒ぎになったのは60歳のころ。忙しい日が続きすぎてもう限界。14日間の休みをもらうことにした…
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講談師 一龍斎 貞水さん (74) ㊦
肺がんは71歳の時に見つかった。たばこをやめて3年ほど経った頃で、やめない方がよかったのかと思ったよ。それで1回目の切除をしたんだけれど、また別の箇所に肺がんが見つかった。そいつが抗がん剤治療中に消…
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講談師 一龍斎 貞水さん (74) ㊤
66歳で膀胱がん、71歳で肺がん、ついでに昨年は前立腺がんもやっつけて、高座を務められているのは私だけなんですよ。 初めは膀胱がん。ちょうど人間国宝の認定を頂いて忙しかった頃、スイカの汁みた…
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料理研究家 重野佐和子さん (52) 大腸がん
腸に異変が見つかったのは38歳の秋でした。日曜日の夕方、トイレで下血したのがきっかけです。かかりつけの内科医を受診すると、様子見で大丈夫だろうと言われたので、その時は1カ月ほど放置していたんです。 …
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漫画家 武田一義さん (38) 精巣腫瘍 ㊦
精巣腫瘍が分かった時は、奥浩哉先生のアシスタントのひとりとして「GANTZ」の連載などを手伝っていました。非常に恵まれた環境で、つい安穏として、「漫画家」になることを先延ばしにしていました。 …
