アジア人材はなぜ台湾に向うのか
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(4)マイノリティーの立場を知る台湾人は、外国人アレルギーが強くない
地下鉄でも夜市でも、台湾・高雄市は確かに「外国人だらけ」だった。同市は日本ほどインバウンドに力を入れていないので、彼らはほぼ“働き手としての外国人”ということになる。 高雄MRT線(地下鉄)…
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(3)やみくもに外国人労働者を入れさせないメカニズムが台湾にはある
郭義成さん(仮名)は台湾・彰化県の中小企業経営者だ。慶応義塾大学へ留学、その後、日本の商社勤務を経て、現在は直射日光をさえぎる農業用遮光網の製造販売を手掛けている。年商5億円。従業員は50人。うち1…
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(2)事前研修で「人権保護」を徹底して学習し、ヤバい雇用主から身を守る術を身につける
台湾の出稼ぎ労働者は約70万人。そのうち20万人が介護職だ。台湾では「住み込み介護」が主流。インドネシアから労働者として高雄市に来たリーフーさん(31歳・女性)は、現在88歳の高齢者(男性)の自宅で…
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(1)介護職に就くインドネシア人・リーフーさんの決め手は「給料より言語」
日本でも台湾でも外国人労働者の雇用が始まったのは1980年代後半。当時、日本は「法律上、外国人労働者はいない」としたため、政策的に出遅れた。それからおよそ35年。現在、日本が74万人(実質ブルーカラ…