町医者の独り言
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(4)言葉の上すべり…患者は「言葉」より「適切な処置」を求めている
過日、岩手県滝沢市で行われた医療懇話会。私が勝手に敬愛している先生が登場した。鳥取の在宅医として全国でご活躍の徳永進先生である。地方のホスピスの院長として活躍される一方で、その体験をエッセーにも書か…
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(3)「家族写真」の中に切なさが透けて見えてしまう
往診先で家族写真を見ることがある。幸せそうに見える家族の写真の中に、ほんの少し悲しさが透けて見えてしまう。かつての若い両親、幼いきょうだい、やさしかったであろう祖父母。そうした人々の笑顔があふれた写…
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(2)「最新医療」=「最先端の画期的治療」とは限らない
ある日、患者さんからこんな相談を受けた。 「“膵がん”と言われました。手術を勧められましたが、やはりやるべきでしょうか? 出来ればやりたくないんですが……」 落ち込む患者さんとあれこれ…
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(1)「とりあえずの医者」は町医者にとって最高の褒め言葉
わたしは岩手の滝沢市で「ゆとりが丘クリニック」という医院をやっている。いわゆる「町医者」である。 放射線医として東京の大きな病院や大学病院に勤めたこともあるが、それは遠い昔の話。この地に開業…
