伊東四朗の引退にはすがすがしささえ感じる 近年の「芸能界の引退」の“負のイメージ”とは真逆
成宮寛貴は「相棒」人気もあり、俳優として脂の乗っていた2016年に薬物使用疑惑を報じられ引退を発表。姿を消したが、2年前の11月、大阪・ボートレース住之江のトークショー登場をきっかけに俳優の仕事を徐々に再開。昨年、配信ドラマに出演後、日本テレビの「メシドラ」で地上波復帰を果たした。
近年の芸能界の引退は「負」のイメージが強いが、伊東の引退は負を払拭。すがすがしささえ感じる。
「俳優は年を重ねても年齢に応じた役ができる。あえて引退宣言など必要ない」(演劇関係者)といわれるなか、宣言した理由を伊東は「黙ってそのままやめちゃうのも、卑怯だから発表しただけ」とシンプルな考えも好感が持たれる。
伊東は浅草で芸を磨き三波伸介・戸塚睦夫と結成した「てんぷくトリオ」で一世を風靡。三波、戸塚が若くして他界後、タレントとして活動。小松政夫と共演し、ベンジャミン伊東として「電線音頭」でお茶の間を沸かせた。その後も軽妙なしゃべりで「伊東家の食卓」など冠番組を持つ人気者になった。俳優でも朝ドラ「おしん」の父親役で名優の片鱗を見せ、晩年は俳優に重心を移し主役、脇役問わずドラマに欠かせない存在感を放った。
「無事これ名馬」の俳優として数々の足跡を残した伊東。引き際もお見事だ。



















