「伊東四朗さんみたいに齢を重ねられたらと思います」|日刊ゲンダイDIGITAL

「伊東四朗さんみたいに齢を重ねられたらと思います」

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 三三が監修した2007年公開の映画、「しゃべれどもしゃべれども」は、国分太一が若手落語家に扮し、伊東四朗がその師匠、口下手を直すために落語を習う香里奈野球解説者の松重豊という豪華キャストだった。

「国分さんは落語がどんなものかも知らなかった。それでも志ん朝師匠の『火焔太鼓』をテープで聴いて、一言一句間違えずに覚えてきたのに驚かされました。僕が上下(かみしも)を教え、口調としぐさを直したんですが、とにかく覚えが早い。あの方は若いころの仕込みが違うんですね。プロデューサーに、『入門して12、13年、真打ち昇進が見えてきた二つ目という感じにしてくれませんか』と言われて、そんなの無理だよと思ったんですが、1カ月の準備期間のうちに、それらしくなっていた。国分さんは凄いと感心しました」

 恐るべしジャニーズタレント、である。作品は順調にクランクアップして、私はプロデューサーから「いい落語家さんを紹介してもらいました」と礼を言われた。

「僕も国分さんと最後にお会いした時、『ありがとうございました』と挨拶されたのですが、『僕から一言』と言われた。『三三さんは面白いことを言おうとする時、顔に力が入ります。それが抜けるようになるともっと良くなると思います』とアドバイスされちゃった(笑)。でも、的を射てるので、今でも気を付けてます」

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