著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

「最後の喜劇役者」伊東四朗さんを“最後”にしないように私たちも頑張って喜劇の灯をともし続けたい

公開日: 更新日:

 現在、新橋演舞場において熱海五郎一座「スマイルフォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」を上演中である。

 早いもので演舞場に進出して、11年目。途中コロナで1回の休止があり、今回は伊東四朗さん、松下由樹さんをゲストに迎え、10回目の節目の興行だ。

 三宅裕司、渡辺正行、小倉久寛、春風亭昇太、東MAX、深沢邦之、そしてラサール石井のおじさんたちで、いや、もうおじいさんたちで、開始当初はこんなに続くとは思っていなかった。何せ歌舞伎も行われる由緒ある劇場。そこに1回目は男性下着ショーのシーンで長い赤フンで花道を埋め尽くした。往年のファンには眉をひそめる人もいたが、今やすっかり認められ毎年5万人を動員する人気劇団だ。

 そもそも始まりは伊東四朗一座だった。伊東さんと東京喜劇をやりたいと思う仲間が結集した。そこに呼ばれた私は狂喜乱舞した。何せ伊東四朗さんは、子供の頃から笑いを目指し喜劇役者を夢見ていた私にとって、憧れであり目標の、きらめく星のような存在だったからだ。

 てんぷくトリオとして三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗の3人組で大人気。当時戸塚睦夫さんが肝臓を壊し入院。無事退院した復帰の生放送を、中学生の私は見ていた。伊東さんが戸塚さんを指して「この人肝臓を痛めてまして、レバー炒め」と言ったのだ。「この人はなんて面白いことを言うんだろう」と石井少年はぶっ飛んだ。それ以来、自分の夢はこの人みたいになることだと見定め生きてきた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償