青森みちのく+岩手+秋田…北東北3行統合「東北最大の地銀誕生」の舞台裏
また、岩手銀と秋田銀は2021年10月に包括業務提携「秋田・岩手アライアンス」を締結していた。
統合の舞台裏について、青森みちのく銀行の石川啓太郎頭取は9日、青森市内で報道各社のインタビューに応じ、「きっかけは、東京都内で設けられた3行の頭取らによる食事会の席だった。私が打診を受けたというのが多分一番正解に近い」と明かした。
青森みちのく銀が発足して間もない2025年2月、3行の頭取は都内で「情報交換会」として食事会を開いた。その場で、岩手、秋田両行の頭取から「3行の将来像についてどう考えるか。手を組むという選択肢もあるのでは」と問われ、石川頭取は「そういう方向は十分検討しうる話だ」と応じたというのだ。
実は石川頭取の胸中には過去の苦い思いがある。2020年5月、JR青森駅前の老舗「青森国際ホテル」が破産した。もともと旧青森銀行(現青森みちのく銀行)がメインバンクだったが、複雑な事情から青森県信用組合に代わっていた。地元の有力企業を支えられなかった地元金融機関の衝撃は大きかった。青森銀行は貸し出し余力を左右する自己資本が2021年3月期時点で1000億円に満たず、岩手銀行や秋田銀行に見劣りしていた。「このままでは地元企業を支えられないとの焦燥感があった」(関係者)というのだ。


















