著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

米原汚水タンク女性殺害事件 有罪が確定した不倫相手の上司は今も冤罪を主張している

公開日: 更新日:
森田受刑者から届いた手紙(一部修正)/(提供写真)

 滋賀県米原市で2009年6月、頭や顔を鈍器で乱打された女性(当時28)の遺体がマンホール下の汚水タンクから見つかった。逮捕された森田繁成受刑者(同40)は妻子ある身で、職場の部下だった被害女性と交際しており、不倫のもつれで起きた殺人事件として扇情的に報道された。

 森田受刑者は無実を主張したが、裁判で13年に懲役17年の刑が確定。現在は西日本の某刑務所で服役中だ。

 私は裁判中から森田受刑者と面会や文通をしてきたが、一昨年夏に面会した際、裁判をこう振り返っていた。

「裁判長の態度を見ていると、こちらの主張を聞いていると思えず、最初から有罪という答えが決まっているようでした。公判前整理手続きの際、検察官が『夏休みはどうしようか』と笑いながら話していた時は悔しくて、涙が出ました」 

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