高山正之コラム打ち切り…その前に週刊新潮がやるべきだったこと

公開日: 更新日:

 70年近い歴史を持つ週刊新潮がついに休刊? ──そんな思いが脳裏をよぎった。

 新潮は23年間続けてきた高山正之の連載コラム「変見自在」を8月28日号で打ち切った。7月31日号で高山は、朝鮮半島にルーツを持つ作家の深沢潮らの名前を挙げ、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」と書いて、深沢から「差別的かつ人権侵害にあたる」と抗議された。SNSやマスメディアからも批判され、高山との話し合いでコラム終了を決めたという。

 高山は8月7日号のコラムでも、参政党の「日本人ファースト」を批判したTBSの「報道特集」に対して、「キャスターの山本恵里伽が『排外主義の匂い』を嗅ぎ出し、コメンテーターにヘイトスピーチと言わせた。報道の中立など糞食らえと言わんばかりの露骨な偏向報道だ。恵里伽はクビになるだろう」と書いていた。

 新潮社は以前にも「新潮45」で、杉田水脈自民党衆院議員(当時)の「LGBTカップルは子どもをつくらないから生産性がない」という原稿を載せ、批判が巻き起こり同誌を休刊した過去がある。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾