「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋
マラソンと大腸がんに関係があるかもしれない〜そんな調査結果が全米で大きな波紋を呼んでいます。
この研究結果は、バージニア州イノヴァがんセンターのティモシー・キャノン博士が学会で発表したものです。キャノン博士が35歳から50歳のマラソンとウルトラ・マラソンのランナー100人を対象に検査を行ったところ、その半数にポリープが見つかりました。
着目すべきは、ポリープが見つかった人のうち15%は、がん化する可能性が高い10ミリ以上のアデノーマ(腺腫)だったこと。通常、40代でこのようなアデノーマが見つかる割合は4.5〜6%程度。それと比べると、ランナーの15%という数字は非常に高く、関係者に衝撃を与えています。
一見、健康な人の代名詞のように見えるマラソンランナーですが、調査のきっかけも意外なものでした。キャノン博士が短期間に40歳以下の3人の大腸がん患者を診察したところ、そのうち2人は100マイル(※)のウルトラマラソン走者、残りの1人は1年間にハーフマラソンを13回も走るラン愛好家だったのです。※1マイル=1.6キロ