今季初「3番丸・4番坂本」不発…巨人の“打順イジり”の吉凶

九回に２ランを放つビヤヌエバ（左）　三番・丸（右上）四番・坂本（右下）（Ｃ）共同通信社

　巨人ＯＢで評論家の高橋善正氏がこう言う。　

「丸と坂本の順番がいつもと逆なのでしっくりこなかったのでしょう。巨人ＯＢとして、岡本には４番として逆風を乗り越えて欲しかったし、原監督も我慢して欲しかった。でも、今年は坂本の成績が突出している。３番丸、４番坂本の並びは、現状ではベストの布陣だと思う。ただし、一度決めたら、上位打線、特に４番などのクリーンアップはコロコロ変えない方がいい。いまだに猫の目打線ではチームが落ち着かない。広島も３番にバティスタが入り、上位打線が固定されてから勝ち始めた。そろそろ打順を固定して戦う時期にきています」

　原監督は「最善策。岡本を少し精神的に楽なところで打席に立たせたいというところ。そんなに深刻に強く決断したとかではなくて、ビッグベイビーが困っているから、少し助けてあげようと。勇人、丸、頼むぜというところ」と説明した。

「強い決断じゃない」と言うから、これからも打順は変わっていきそうである。