沢田研二
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【ショーケン】が語る人間・沢田研二論が面白く、生々しい
沢田研二の人となりについて、リアリティをもって語られている本を探すのは、なかなか難しい。 そんな中で、島﨑今日子『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』(文藝春秋)は、実に読み応えがあるのだが、ある意味でこの『ジュリーがい...
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【日本武道館】の舞台に沢田研二が初めて立ったのはいつか
来たる11月18日火曜日、日本武道館にて沢田研二のコンサートが行われる。開演「16:30」というのが何ともいい。 それはともかく、ここで気になるのは沢田研二が初めて武道館の舞台に立ったのはいつか、ということだ。気にならないか...
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【1989年紅白】の沢田研二のバック「5人組JAZZ MASTER」を見る方法
前回書いた、10月9日(木)のNHK BS『伝説のコンサート~沢田研二』で『ポラロイドGIRL』がカットされていた話。おそらくは企業名への配慮なのだろう。 その流れで思い出したのは、1989年のNHK紅白歌合戦においても、沢...
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【伝説のコンサート】でなぜ『ポラロイドGIRL』はカットされたのか
10月9日(木)にNHK BSで放送された『伝説のコンサート~沢田研二』に関する先週の原稿を納品したあと、本連載の編集担当である今ラチ夫氏(いつぞやの『喜ジュリー祭り』の動画で弾けていた人)から連絡があった。 「『ポラロイドG...
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【伝説のコンサート】『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』のドラムスに感じたこと
もう1つNHK BS『伝説のコンサート~沢田研二』ネタを。12曲目に披露された『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』について。 これは当時、決して思わなかったことだろう──「ドラムスがしっくり来ない」。 言うまでもなく『伝説のコ...
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【伝説のコンサート】5曲目『僕は泣く』に聴く鶴久政治メロディーの本領
NHK BS『伝説のコンサート~沢田研二』が、さる10月9日(木)の午後7:30~9:15、無事オンエアされた。 本連載を読んでいただいている方々の多くは見た・録画したであろうから、今週は、あの番組を見て思ったことを2本、書...
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【1989年】の「イケイケ」沢田研二が楽しめる、もう1つの映像
昨夜、NHK BSで『伝説のコンサート~沢田研二』を楽しまれた方に、もう1つおすすめしたいコンサートがある。1989年の「イケイケ」沢田研二が、コンサートホールではなく、ライブハウスで躍動する映像が残っているのだ。 1989...
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【伝説のコンサート】が行われた「東京ベイNKホール」ってどこ?
いよいよNHK BSで『伝説のコンサート~沢田研二』が放送される。来たる10月9日(木)の午後7:30~9:15 にオンエア。 元々は36年前の、1989年10月13日(金)に、当時の「NHK BS2」で放送されたもの。収録...
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【THE TIGERS ON STAGE】はザ・タイガースにとって初の○○○だった
「嫌っ! その中に入っちゃ嫌! トッポが可哀そう!」 この連載の「【岸部シロー】の「自虐ネタ」が堪能できるライブアルバム『A-LIVE』」の回で引用した、同アルバム収録、岸部シローの長いMCの中の一節である。 加橋...
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【Lo-Dライブ・コンサート】に沢田研二が出たときのカセットが見つかった
この連載、新機軸の「スージー鈴木自宅探索シリーズ」。CDはもちろん、レコード、VHSテープをいまだに保管している私だが、カセットテープについては、ほぼほぼ捨ててしまい、再生機器も、今は自宅にない状態になっている。 しかし、大...
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【ザ・ベストテン】沢田研二の「最後の出演」は、一体いつだったのか?
ふと気になったのだ。「TBS系『ザ・ベストテン』の沢田研二の最後の出演はいつだったんだろう」。 もちろん、あの番組に出演できるということはヒットしているということ。逆にいえば「最後の出演」ということは、あけすけにいえば、それ...
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【大滝詠一】の特集番組を見て、エキゾティクス「上原裕」の人生に感じ入る
さる9月13日に放送されたNHK『ETV特集 POP 大滝詠一 幸せな結末』という番組を見た。90年代に行われた大滝詠一へのインタビューや、『幸せな結末』(97年)のレコーディングセッションの秘蔵音源を聴きながら、彼の足跡を偲ぶとい...
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【堺正章】定番のタイガースネタに新しいオチが追加されたNHK「SONGS」
9月11日のNHK『SONGS』のゲストは堺正章だった。実にいい番組で、御年79歳・堺正章の見事なボーカルは保存版だ。 こういう番組は録画しておく。もちろん堺正章が好きだからだが、この連載「もっと沢田研二の音楽」で使えるネタ...
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【松本隆】は沢田研二に何曲提供したかと「時の燃えゆくままの二人ゲーム」
松本隆の周辺がまた騒がしい。 新刊『書きかけの… ことばの岸辺で』(朝日新聞出版)が、今週9月19日発売。そして、その19日と翌20日には、東京国際フォーラムで、作詞活動55周年記念コンサート「風街ぽえてぃっく2025」が開...
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【新譜ジャーナル】71年1月号からタイガース解散時の音楽シーンを確かめる
中野ブロードウェイにある、まんだらけに足を運んだ。 沢田研二が一時期住んでいたこともあるという中野ブロードウェイ。由緒正しきロックンロール・ビルである。さらには青島幸男も住んでいたというから、スーダラ・ビルでもある。 ...
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【KPOPガールズ!】からタイガース「世界はボクらを待っている」を思い出す
Netflixで配信されているアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』を見た。 「あぁ!私も見た!」という人と「何それ?」という人がパッキリと分かれそうだ。いややはり後者が多いかしら。 見るきっかけとなっ...
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【本橋信宏】の新刊で知る、加橋かつみに代わるタイガース新メンバー候補
本橋信宏の本にハズレなし。 日刊ゲンダイでも連載を担当している本橋氏だが、彼の新刊『昭和の謎』(大洋図書)がまた読ませるのだ。 副題は「二度と訪れないとんでもない時代への極私的回顧録」アイドルや漫画、テレビ、風俗、ビ...
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【瞳みのる】の「今のロックを形作っている」発言と、はっぴいえんどとの関係
たまには朝日新聞なんかに記事を書いたりする。 8月30日付朝刊の「ひもとく」というコーナーに、音楽評論家として「ロック批評の現在地」という記事を寄稿した。 7月に亡くなった音楽評論家・渋谷陽一の功績を認めながら、現在...
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【SPLEEN~六月の風にゆれて~】の「SPLEEN」って、どういう意味?
『SPLEEN~六月の風にゆれて~』というシングルがある。1991年5月17日のリリースで、アルバム『PANORAMA』の先行シングルだ。 THE BOOMのメンバー・小林孝至による美しいメロディーが印象的な1曲である。私はか...
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【ス・ト・リ・ッ・パ・ー】とビートルズのあの曲との意外な関係
「本を書くということは、情報を捨てるということである」――松岡正剛の言葉である。嘘、スージー鈴木の言葉だ。 いろんな資料を集めて、あれも使える、これも入れたいと思いながら、書き進めていく。しかし、字数の限界があり、さらには書い...
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【沢田研二小説】平安寿子『あなたがパラダイス』をあらためて読む
本棚を漁っていたら、懐かしい本が出てきた。平安寿子『あなたがパラダイス』(朝日文庫)。ご存じだろうか。これ「沢田研二小説」なのだ。 ──主人公は更年期をむかえた3人のジュリーファン。介護に追われ定年で自宅にいる夫が鬱陶しいまど...
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【武道館チケット入手記念】2013年ザ・タイガース武道館公演の感想「発掘」
私事だが、久々に沢田研二のコンサートチケットが入手できた。 沢田研二の本など書いていたら、チケットがどこかから回ってくるのだろうと思われる人もいるが、そんなことなどない。正攻法で入手に挑む。 ゲットできたのは、来たる...
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【終戦記念日】に噛み締めたい沢田研二「我が窮状」の歌詞
今日は終戦記念日ということで、沢田研二『我が窮状』について書く。彼が還暦になった年、2008年に発表した『ROCK'N ROLL MARCH』に収録された曲だ。 ファンの方々にはいうまでもないことだが「窮状」=「9条」で、戦...
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【終戦記念日】を前に読みたい「吉川晃司」と「沢田研二」の言葉
広島に原子爆弾が投下された8月6日前後に、吉川晃司の積極的な発言がいくつかのメディアに載った。中でも中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターのサイトに掲載されているインタビュー が読ませた。 そもそも吉川晃司は、いわゆる「被爆2...
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【危険なふたり】のイントロのギターはこう弾く!(演奏動画付き)
『危険なふたり』(73年)は大ヒットしたこともあり、イントロも耳に馴染んでいることと思います。私も、子供の頃から大好きな曲で「ロックンロール歌謡」の始祖のような名曲とも思っているのですが。 数年前でしょうか、あるテレビ番組で野...
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【TAMORI 80】再来週の誕生祭を前にして沢田研二と「タモリ」の関係を探る
かねて告知しておりました「TAMORI 80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」の開催が再来週に迫りました。 タモリが80歳になる誕生日の前夜(8月21日夜)に、タモリの80歳を祝う誕生祭を、あくまで「勝手」に開催します。ミュ...
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【加瀬邦彦】の作る「プロっぽい」メロディーの陰に宮川泰の助言あり
さる7月19日に、朝日カルチャーセンター横浜で行われた、近田春夫の講座「よみがえる昭和歌謡 GSからシティ・ポップまでヒット曲をふりかえる」の中で、前回紹介した『ダーリング』関連に加えて、もう1つ、沢田研二絡みで、印象的なトークがあ...
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【ダーリング】の「難しいけど無理がない」メロディーについて近田春夫が語る
さる7月19日に、朝日カルチャーセンター横浜というところで行われた「よみがえる昭和歌謡 GSからシティ・ポップまでヒット曲をふりかえる」という講座に参加した。評論家たるもの、日々勉強である。 参加した理由は、講師が近田春夫だ...
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【野球少年】沢田研二くんがもしプロ入りして同期「ベストナイン」に入ったら
沢田研二著・玉村豊男編『我が名は、ジュリー』(中央公論社)は読み飽きない。 この本、何がすごいって、中学時代の成績表や、1984年実施の人間ドックの結果まで載っているのだ。 1984年当時、沢田研二は36歳。人間ドッ...
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【忌野清志郎】と沢田研二=筋金入りの「気まぐれ反骨」のデュエット
『KI・MA・GU・RE』という曲が好きだ。 名曲揃いの『彼は眠れない』(89年)収録曲なので、アルバム中のベストというほどではないが、何といっても、沢田研二と忌野清志郎のデュエットで、かつタイトルがこの2人の生き方を言い当て...
