沢田研二
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【松本隆】は沢田研二に何曲提供したかと「時の燃えゆくままの二人ゲーム」
松本隆の周辺がまた騒がしい。 新刊『書きかけの… ことばの岸辺で』(朝日新聞出版)が、今週9月19日発売。そして、その19日と翌20日には、東京国際フォーラムにて、作詞活動55周年記念コンサート「風街ぽえてぃっく2025」が...
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【新譜ジャーナル】71年1月号からタイガース解散時の音楽シーンを確かめる
中野ブロードウェイにある、まんだらけに足を運んだ。 沢田研二が一時期住んでいたこともあるという中野ブロードウェイ。由緒正しきロックンロール・ビルである。さらには青島幸男も住んでいたというから、スーダラ・ビルでもある。 ...
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【KPOPガールズ!】からタイガース「世界はボクらを待っている」を思い出す
Netflixで配信されているアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』を見た。 「あぁ!私も見た!」という人と「何それ?」という人がパッキリと分かれそうだ。いややはり後者が多いかしら。 見るきっかけとなっ...
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【本橋信宏】の新刊で知る、加橋かつみに代わるタイガース新メンバー候補
本橋信宏の本にハズレなし。 日刊ゲンダイでも連載を担当している本橋氏だが、彼の新刊『昭和の謎』(大洋図書)がまた読ませるのだ。 副題は「二度と訪れないとんでもない時代への極私的回顧録」アイドルや漫画、テレビ、風俗、ビ...
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【瞳みのる】の「今のロックを形作っている」発言と、はっぴいえんどとの関係
たまには朝日新聞なんかに記事を書いたりする。 8月30日付朝刊の「ひもとく」というコーナーに、音楽評論家として「ロック批評の現在地」という記事を寄稿した。 7月に亡くなった音楽評論家・渋谷陽一の功績を認めながら、現在...
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【SPLEEN~六月の風にゆれて~】の「SPLEEN」って、どういう意味?
『SPLEEN~六月の風にゆれて~』というシングルがある。1991年5月17日のリリースで、アルバム『PANORAMA』の先行シングルだ。 THE BOOMのメンバー・小林孝至による美しいメロディーが印象的な1曲である。私はか...
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【ス・ト・リ・ッ・パ・ー】とビートルズのあの曲との意外な関係
「本を書くということは、情報を捨てるということである」――松岡正剛の言葉である。嘘、スージー鈴木の言葉だ。 いろんな資料を集めて、あれも使える、これも入れたいと思いながら、書き進めていく。しかし、字数の限界があり、さらには書い...
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【沢田研二小説】平安寿子『あなたがパラダイス』をあらためて読む
本棚を漁っていたら、懐かしい本が出てきた。平安寿子『あなたがパラダイス』(朝日文庫)。ご存じだろうか。これ「沢田研二小説」なのだ。 ──主人公は更年期をむかえた3人のジュリーファン。介護に追われ定年で自宅にいる夫が鬱陶しいまど...
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【武道館チケット入手記念】2013年ザ・タイガース武道館公演の感想「発掘」
私事だが、久々に沢田研二のコンサートチケットが入手できた。 沢田研二の本など書いていたら、チケットがどこかから回ってくるのだろうと思われる人もいるが、そんなことなどない。正攻法で入手に挑む。 ゲットできたのは、来たる...
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【終戦記念日】に噛み締めたい沢田研二「我が窮状」の歌詞
今日は終戦記念日ということで、沢田研二『我が窮状』について書く。彼が還暦になった年、2008年に発表した『ROCK'N ROLL MARCH』に収録された曲だ。 ファンの方々にはいうまでもないことだが「窮状」=「9条」で、戦...
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【終戦記念日】を前に読みたい「吉川晃司」と「沢田研二」の言葉
広島に原子爆弾が投下された8月6日前後に、吉川晃司の積極的な発言がいくつかのメディアに載った。中でも中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターのサイトに掲載されているインタビュー が読ませた。 そもそも吉川晃司は、いわゆる「被爆2...
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【危険なふたり】のイントロのギターはこう弾く!(演奏動画付き)
『危険なふたり』(73年)は大ヒットしたこともあり、イントロも耳に馴染んでいることと思います。私も、子供の頃から大好きな曲で「ロックンロール歌謡」の始祖のような名曲とも思っているのですが。 数年前でしょうか、あるテレビ番組で野...
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【TAMORI 80】再来週の誕生祭を前にして沢田研二と「タモリ」の関係を探る
かねて告知しておりました「TAMORI 80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」の開催が再来週に迫りました。 タモリが80歳になる誕生日の前夜(8月21日夜)に、タモリの80歳を祝う誕生祭を、あくまで「勝手」に開催します。ミュ...
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【加瀬邦彦】の作る「プロっぽい」メロディーの陰に宮川泰の助言あり
さる7月19日に、朝日カルチャーセンター横浜で行われた、近田春夫の講座「よみがえる昭和歌謡 GSからシティ・ポップまでヒット曲をふりかえる」の中で、前回紹介した『ダーリング』関連に加えて、もう1つ、沢田研二絡みで、印象的なトークがあ...
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【ダーリング】の「難しいけど無理がない」メロディーについて近田春夫が語る
さる7月19日に、朝日カルチャーセンター横浜というところで行われた「よみがえる昭和歌謡 GSからシティ・ポップまでヒット曲をふりかえる」という講座に参加した。評論家たるもの、日々勉強である。 参加した理由は、講師が近田春夫だ...
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【野球少年】沢田研二くんがもしプロ入りして同期「ベストナイン」に入ったら
沢田研二著・玉村豊男編『我が名は、ジュリー』(中央公論社)は読み飽きない。 この本、何がすごいって、中学時代の成績表や、1984年実施の人間ドックの結果まで載っているのだ。 1984年当時、沢田研二は36歳。人間ドッ...
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【忌野清志郎】と沢田研二=筋金入りの「気まぐれ反骨」のデュエット
『KI・MA・GU・RE』という曲が好きだ。 名曲揃いの『彼は眠れない』(89年)収録曲なので、アルバム中のベストというほどではないが、何といっても、沢田研二と忌野清志郎のデュエットで、かつタイトルがこの2人の生き方を言い当て...
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【比叡山フリーコンサート】のLPは沢田研二屈指の珍盤(聴いたことないが)
久々に、自前のLPを紹介する。持っているものの、実は、後述する理由で、聴いたことがない1枚なのだが。 帯には大きく「時の過ぎゆくままに」。でも正式タイトルは背表紙にある「沢田研二 比叡山フリーコンサート」。演奏は井上堯之バン...
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【照子と瑠衣】の風吹ジュンと夏木マリは本当にGS世代だったのか
NHK BSのドラマ『照子と瑠衣』がなかなか面白い。 中学時代に知り合った照子(風吹ジュン)と瑠衣(夏木マリ)が、お互い70代になって、閉塞した現実生活から突然、逃避行するというストーリー。 7月6日の第3回では、中...
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【岸部シロー】の「自虐ネタ」が堪能できるライブアルバム『A-LIVE』
同窓会ザ・タイガースのライブアルバム『A-LIVE』のCDは2枚組。Disc 2の#1『LOOK UP IN THE SKY』は、何と13分を超える長尺となっている。 実際に、そんな長い演奏だったのか。さにあらず。そのほとん...
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【ジュリー・ロックン・ツアー '81】の「来場者アンケート」に答えてみる
例の「人間77年喜ジュリー祭り」の撮影のときに、スタッフから私にプレゼントをいただいた。「ジュリー・ロックン・ツアー '81」のコンサートパンフレットだ。 上の画像がその表紙。よく見たら決定的な誤植があるのだが、日々、誤植を...
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【ストリッパー】B面『ジャンジャンロック』がもしシングルになっていたら
前回、ご紹介したBAYFM『9の音粋』のポリドール特集でかけた曲、沢田研二『ジャンジャンロック』。実は、先週動画をアップした「#人間77年喜ジュリー祭り」でも、B面の割には、投稿が多かったのです。 私の『沢田研二の音楽を聴く...
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【ポリドール】という沢田研二のレコード会社には一体他に誰がいたのか?
ザ・タイガースからソロにかけて、1967年から1984年にかけて、沢田研二が契約していたレコード会社といえば、ポリドール。 でも、このポリドール、「沢田研二のレコード会社」という以外に、イメージがあまりハッキリしないと思った...
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【1979年紅白】で「石野真子」の歌におどける沢田研二は何を考えていたか
まずは水曜日に公開された「#人間77年喜ジュリー祭り~勝手にお祝い動画」をご覧ください。参加していただいた皆さま、ありがとうございました。 そして、見ていないとは思いますが、あらためて沢田研二様、お誕生日おめでとうござい...
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乗り気でなかった阿久悠が、岩崎宏美も手がけてくれて本当によかった
シングルジャケットを眺める。どこかの森の中で撮影されたのか、木々をバックにした少女の覇気のない顔つき。さらに「二重唱」「デュエット」という字体も、何とも冴えない。 まさかこの少女が、半世紀後も現役の大物歌手になるとは、この曲...
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黄金のトライアングル結成の決め手は「ザ・フォーク歌謡」とでもいうべきメロディー
きょう6月25日は、沢田研二77歳の誕生日。 1975年の「ニューミュージック」系ヒット曲を、発売順で論評しているこの連載だが、今回は特別に、ジュリーが「喜寿リー」になるのを祝い、最大のシングルヒットである8月発売のこの曲を...
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【BAYFM】のレギュラー番組で沢田研二の誕生日「6月25日」を特集
さて、いよいよ明日、沢田研二77歳のお誕生日がやってきます。77歳ということは喜寿。ついにジュリーが「喜ジュリー」になるのです。 というわけで、昨日夜、2日早く、沢田研二の誕生日を祝う特集を、我がラジオ番組、BAYFM「9の...
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【TOKIO】イントロのギターを弾きたい人に見てほしい「演奏動画」
前回取り上げた沢田研二『TOKIO』の編曲の素晴らしさ。それは多分にイントロのかっこよさが寄与していると私は考える。 音楽的に言えば「sus4」(=サス4/サスペンデッド4th)という音を印象的に使っているのだが、ちょっと専...
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【一世風靡セピア】が「TOKIO」を聴いて後藤次利に「直談判」したこと
拙著『沢田研二の音楽を聴く1980-1985』にも少し書いたが、後藤次利による沢田研二『TOKIO』の編曲の印象は強烈だったようだ。 何といっても日本レコード大賞編曲賞である。ちなみに『TOKIO』以降は、 1981...
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【人間60年・ジュリー祭り】の翌日に書いた「幻のブログ原稿」公開
拙著『沢田研二の音楽を聴く 1980-1985』の最後をこう締めた。 ──最後に、『人間60年・ジュリー祭り』の翌日に、自分のブログ(現在は閉鎖)に書いた一言をもって、長いようで短かった半年間を締めくくりたい。「何をくよくよと...