小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念
「ポスト石破」の最右翼を争うライバルに塩を送った感がある。小泉進次郎農相(44)が終戦の日の朝一番に靖国神社を参拝。現職閣僚の先陣を切った。環境相時代の2020年と21年も同様に参拝していて、進次郎氏にとっては恒例なのだが、当時とは立場が違う。自民党支持の保守層は喝采だが、落胆の声も聞こえてくる。
「『石破おろし』の先行きは不透明ですが、総裁選が前倒しになれば、女性初首相に意欲を燃やす高市早苗氏の対抗馬として担がれることになる。高市氏も終戦の日の参拝にこだわっていますが、昨秋の総裁選で『首相になっても行く』と公言して失速した。第2次安倍政権で悪化した韓国、中国との関係がようやく正常化に向かう中、右巻きが強い高市氏には任せられないとの見方が強まったからです。進次郎氏の『閣僚初参拝』はマイナスにしか働かない。総理の座を射止めたら、どうするつもりなのか」(与党関係者)
父親の純一郎元首相は就任直後に「靖国参拝するつもり」と国会答弁したものの、終戦の日は避け続け、退任直前の2006年に強行した。二番煎じは周辺国からもとうに警戒されている。次期首相として値踏みが始まっているからだ。