松任谷由実
- 
                    
                        

ばんばひろふみさん「『いちご白書』をもう一度」誕生秘話から見えた彼の人柄
初めてお会いしたのは20年以上も前。トミーズ雅くんの番組でした。みなさん気になるのは大ヒット曲「『いちご白書』をもう一度」。雅くんが「ええ歌ですね。心にしみますもんね。あれはユーミン(松任谷由実)から提供されたんですか?」と聞くと「...
 - 
                    
                        

憂いを秘めた山本潤子のスキャットがナンバーワンに貢献した
この曲がヒットしたのには、音楽的には、イントロの貢献がとても大きいと思う。 1975年の若者に対して「あの日にかえりたい!」、具体的にいえば、60年代後半~70年代前半──「あの熱かった時代にかえりたい!」と思わせるイントロ...
 - 
                    
                        

究極の都会人が男性・年上・田舎にまで間口を広げチャート1位を奪取
「『いちご白書』をもう一度」をチャート1位に送り込んだユーミンの経験が、大いに生きていると感じさせる曲である。 この連載でバンバン「『いちご白書』~」を取り上げたときに書いたのは、1975年の時点で学生運動を取り上げること、そ...
 - 
                    
                        

いよいよ「新しい音楽」が時代のど真ん中にたどり着いた
ある意味では、この曲によって、本連載も最終章に入ったということになる。 10月初頭に発売されたユーミンのこのシングルが、チャートの1位に輝くのだから。 この事実から言いたいことは、ついに「ニューミュージック」が、音楽...
 - 
                    
                        

【大滝詠一】の特集番組を見て、エキゾティクス「上原裕」の人生に感じ入る
さる9月13日に放送されたNHK『ETV特集 POP 大滝詠一 幸せな結末』という番組を見た。90年代に行われた大滝詠一へのインタビューや、『幸せな結末』(97年)のレコーディングセッションの秘蔵音源を聴きながら、彼の足跡を偲ぶとい...
 - 
                    
                        

「松任谷」初期にはJポップが失った文化的質感が溢れている
今回は1975年「以降」のユーミンについて書く。 「COBALT HOUR」は売れた。45万枚以上売れて、「第1次ユーミンブーム」が起こった。続く翌年の「14番目の月」も30万枚を超えて、ユーミンブームは続くかに見えた。 ...
 - 
                    
                        

「卒業写真」にはドライで意志の強い女性像が横溢している
「COBALT HOUR」の収録曲といえば、A面に入っている「卒業写真」か「ルージュの伝言」ということになる。 「ルージュの伝言」は、シングルとして、すでにこの連載で触れたので、今回は「卒業写真」の話をしたい。 ファンの...
 - 
                    
                        

カラフルな音楽性とリンクしたジャケットに痛恨のミス
繰り返しになるが、1975年は、ユーミン大ブレークの年である。シングル「あの日にかえりたい」がチャート1位になり、またバンバンに提供した「『いちご白書』をもう一度」も1位に。 ということはアルバムも売れる。これから3回にわた...
 - 
                    
                        

手ごたえのない演奏を救ったのは山下達郎 弱冠22歳の雄叫びだった
この曲のアレンジャー・松任谷正隆は悩んでしまった。 ──たまにはレコーディングをやらせてほしい、と言われてね。僕はOKしたものの、演奏はティンパンのようにはいきません。リズムはできるだけシンプルにして、かなりこまかくサジェスチ...
 - 
                    
                        

口紅で鏡に伝言を残して出ていったのは…あの人の妻?
シングル盤としては、当時それほどヒットしていない。売上枚数は、本連載で紹介する楽曲の中で、最低水準だろう。 しかし現時点での知名度はトップクラスのはずだ。ユーミンが国民的な音楽家になったこともあるが、何といっても1989年の...
 - 
                    
                        

初期ファンを幻滅させた「ルージュの伝言」のポップ感
1975年が「ユーミン元年」だったという話をする。 「ルージュの伝言」「卒業写真」が収録されたアルバム「COBALT HOUR」を6月に発売。バンバン(ばんばひろふみ在籍のグループ)に提供した「『いちご白書』をもう一度」(8月...
 - 
                    
                        

荒井由実の「新感覚派」の本質は変態的な音楽性にある
つくづく思うのは、歌謡史、ロック史、Jポップ史は、歌詞で語られがちだということだ。 一方で音楽性、それも音楽理論に関係するあれこれは語られにくい。理屈っぽいし、専門的だし、理解されにくいのだから、当然といえば当然のことである...
 - 
                    
                        

ニューミュージックとは「戦後生まれ世代による自作自演音楽」のムーブメントだ
前回はタイトルにある「1975」の話をしたので、今回は「ニューミュージック」の概論を語っておきたい。 「そのときニューミュージックが生まれた」の「ニューミュージック」って何じゃらほい、という話。 その答えは、この連載の...
 - 
                    
                        

今にも通じる重苦しい時代にヒットした音楽だからこそ、振り返る意味も価値もある
拓郎、陽水、ユーミンという「GREAT3」が君臨し、達郎、浜省、みゆき、永ちゃんという「BIG4」がデビューした1975年。音楽シーンを取り巻く時代全体は、どんな雰囲気だったのか。 私の小3の頃の記憶をたどると、今=2025...
 - 
                    
                        

小林麻美がユーミンとタッグで歌手再デビューか?「雨音はショパンの調べ」から40年
1984年のヒット曲「雨音はショパンの調べ」で知られる小林麻美(70)が歌手として、再デビューの噂があるらしい。小林は91年、所属事務所「田辺エージェンシー」の田辺昭知社長との結婚を発表し芸能界から引退したが、2016年に活動再開。...
 - 
                    
                        

NHK夜ドラ「ユーミンストーリーズ」は異なる脚本家と演出家による競作としても楽しめる
興味を引く企画だ。ユーミンこと松任谷由実の楽曲に触発されて書かれた短編小説をベースに、3本のオムニバスドラマが作られた。夜ドラ「ユーミンストーリーズ」(NHK)である。 先週放送された1本目は、綿矢りさが原作小説を書いた「青...
 - 
                    
                        

一度は行ってみたい「ニューミュージックの聖地」を巡礼 コンテンツ戦略の第一人者が案内
ゴールデンウイークの最後は、あの名曲の聖地を訪ねてみるのはいかが。日本のコンテンツ戦略の第一人者である法政大学の増淵敏之教授が、その魅力を案内する。 ◇ ◇ ◇ 「コンテンツツーリズム(『聖地巡礼』ともいう)」が...
 - 
                    
                        

「ユーミン紅白出場」サプライズ発表演出のドッチラケ! 情報を小出しにするNHKのせこさ
「恒例の後出しですが、サプライズよりも不評の声が圧倒的みたい」と、放送担当記者は言った。 NHKは大みそか紅白歌合戦の「特別企画で出場決定!」として、ユーミンこと松任谷由実(68)が出演、荒井由実時代の歌声を最新のAI技術で蘇...
 - 
                    
                        

肩透かしだったNHK紅白出場者…中森明菜、松田聖子、ユーミンはどうなるのか?
今週「第73回紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。紅組21組、白組21組、そして特別企画の氷川きよし。全43組が日本の大晦日を盛り上げる。 「ジャニーズの多さは例年のことですが、今年はさらに増えて6組になった。それに加えてK-...
 - 
                    
                        

NHK紅白を打ち切りから救う歌手は松田聖子か中森明菜か…視聴率30%が“デッドライン”
例年、お盆休みを過ぎると、渋谷区のNHK神南界隈は、にわかに慌ただしさを増してくる。 局の看板番組「紅白歌合戦」が4カ月半後に迫り、キャスティングなどが最終段階を迎えるからだ。 NHKのエントランス前で終日張り込み取...
 - 
                    
                        

歌い続けるユーミンの矜持と覚悟 恒例の苗場公演は中止も7月でデビュー50周年
シンガー・ソングライター松任谷由実(68)が冬恒例の新潟・苗場プリンスホテルでの最終公演の中止を発表したのは先月20日のこと。関係者から新型コロナウイルス感染の疑いが出たため苦渋の決断だった。 同コンサートは「サーフ&スノー...
 - 
                    
                        

欲しいものを次々と手に入れていく“松田聖子的”な生き方
日本一のアイドル松田聖子。中森明菜とは陰と陽で比較され、これまで数多く論じられてきましたが、私はユーミンとの対比のほうが興味深いと思います。九州・久留米から上京、アカ抜けない部分のあった松田聖子さん。一方、六本木の名店「キャンティ」...
 - 
                    
                        

松任谷由実&竹内まりや コロナ禍でも意気軒高の共通点
ユーミンこと松任谷由実(66)と竹内まりや(65)。シンガー・ソングライターとしてあまたの名曲を送り出してきた2人が、意気軒高である。 ユーミンはコロナ禍のことし、「パニックのような状態も味わいました」としつつも夏ごろには創...
 - 
                    
                        

異例ずくめの紅白やネット中心の芸能報道に見る時代の変化
年末は高橋真麻(37)に小倉優子(35)と例年と変わらない“駆け込み婚”があった。吉田羊(年齢非公表)が大晦日に個人事務所から独立発表もあったが、新たな事務所への移籍など今後は新たな話も飛び交いそうな気配が漂う。 元日は恒例...
 - 
                    
                        

“飛び道具”はもう使えない 新元号の紅白に早くも不安材料
大みそかの第69回NHK紅白歌合戦は、夜9時からの第2部で視聴率が41.5%(関西地区は40.5%。ビデオリサーチ調べ)と2年ぶりに大台を突破した。 サザンオールスターズの35年ぶりのNHKホール登場で、桑田佳祐(62)が熱...
 - 
                    
                        

紅白歌合戦のオマケが豪華な女性誌みたいになってきたゾ
あと10日足らずで今年もおしまい。平成最後の年末年始ということでテレビは盛り上がること間違いなし。ところが、当初、発表された「第69回NHK紅白歌合戦」の出場者がパッとせず、目玉も少なく、そそらないなあと思っていたら、その後、小出し...
 
