新大関・安青錦「横綱になるためには足りないものだらけ。すべて足りないですよ」
昨年11月場所で自身初の賜杯を抱き、昇進を果たした新大関の安青錦。「周りから『大関』と呼ばれることにも慣れました」と話しているが、角界ではさらにその上の横綱昇進も期待されている。稽古始め翌日の昨4日は早速、荒汐部屋に出稽古に赴き、若元春や若隆景の兄弟幕内と相撲を取った。そんな新大関に現状や今後の課題などを聞いた。
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──大関昇進について、周囲の反応はどうでしたか?
「親方(師匠の安治川親方=元関脇安美錦)とおかみさんは普通に『おめでとう』と笑顔で祝福してくれました。もちろん、さらに上の地位も目指しているので、親方もそのつもりだと思います」
──ウクライナ出身で今はドイツに住んでいる両親に報告は?
「もちろん、しました。大関の地位について100%理解してはいないと思いますけど、相撲で上の地位、横綱の1個前という感じだと思います」
──家族が来日する予定は?
「大体、1年に1回は会うようにしています。2025年は6月に来ました。次の予定はまだ決まっていません」
──日本ではゲン担ぎをする力士が少なくない。大関はどうですか?
「ゲン担ぎをしないことが、僕のゲン担ぎですね。まったくないし、気にしてないです。ウクライナにもどこでも、そういう(ゲン担ぎの)文化はありますよ。でも、しないと決めていたし、親方からも『そういうのは意味がないから』と言われました」
──ウクライナ時代から、気にならないタイプだったのですか?
「そうですね。もし、それ(ルーティン)を忘れたら、不安になっちゃう。それが嫌だったので」
──大関のウクライナ時代の記事を読みました。ワージャ・ディナウリさんという相撲指導者が……。
「ダイアウリ。ダ・イ・ア・ウ・リ、です」
──そのダイアウリさんが、低い前傾姿勢の相撲を「これがビンニツァ(安青錦の故郷)の相撲だ」と話していました。
「そうですね。今の方がだいぶ幅が広がっていますけど。技も覚えましたから。ただ、相撲を始めた子どもの頃から、低かったことは低かったですね。ウクライナにいた頃から、今のような相撲が多かったです」
──純粋な疑問ですが、腰を痛めませんか?
「全然。鍛えれば大丈夫です(笑)」
──まわしを掴む握力の強さも評価されています。
「握力はレスリングをやっていた頃から強かったですね。まあ、子どもの頃からいろいろなスポーツをやっていたから、自然と強くなったのだと思います」
──相撲やレスリングのほかに、どんなスポーツをしていたのですか?
「よくサッカーをしていましたね。サッカーは好きなんです」


















