青学大駅伝選手 皆渡星七さんの命を奪った「悪性リンパ腫」とはどんな病なのか?

公開日: 更新日:

 青学大の駅伝チームのメンバーだった3年生の皆渡星七(みなわたり・せな)さんが2月19日に亡くなったことが公表された。21歳だった。若きランナーの命を奪った悪性リンパ腫とは一体どんな病気なのか。

 悪性リンパ腫に詳しい埼玉医科大学血液内科の照井康仁教授(同大病院および国際医療センター診療部長)は、「血液のがんのひとつです」とし、次のように続けた。

「リンパ節もしくは臓器に腫瘤を形成する疾患の総称で、ホジキンリンパ腫(HL)と非ホジキンリンパ腫(NHL)に分類されます。非ホジキンリンパ腫は成熟B細胞腫瘍と、成熟TおよびNK細胞腫瘍にさらに細分されます」

 皆渡さんは2024年1月の箱根駅伝ではメンバー登録されたものの出走はならなかった。だが、同年6月の記録会では、5000メートルを13分51秒38と自己ベストをマークした。そのわずか5カ月後の11月、悪性リンパ腫と診断された(本人のSNSによる)。

 一般的な兆候については「首、あご、脇の下、足の付け根などのリンパ節の腫れに気づくことが多く、通常は痛みを伴いません。足がむくんだり、食べ物がのみにくくなったりもします」。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇