著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ばんばひろふみさん「『いちご白書』をもう一度」誕生秘話から見えた彼の人柄

公開日: 更新日:

 初めてお会いしたのは20年以上も前。トミーズ雅くんの番組でした。みなさん気になるのは大ヒット曲「『いちご白書』をもう一度」。雅くんが「ええ歌ですね。心にしみますもんね。あれはユーミン(松任谷由実)から提供されたんですか?」と聞くと「頼んだいうよりも頼みこんだんやね」。

 関西出身の“ばんばん”は上京したものの、なかなかヒット曲ができず「もう歌やめて(大阪へ)帰ろうと思ったけど、その前に他のミュージシャンとは異なる感性を持つユーミンに1曲作ってもらおういうことになったんですよ」。

「ユーミンとは親交があったんですね?」

「ないない。一回も会うたことないし、全然知らんかったんよ」

「そんなんでよう作ってくれましたね」

「ツテを探して探してユーミンの所へ行って、直談判ですよ。辞める前にユーミンがイメージする僕らの曲を1曲書いてください言うて。そら、あの時は頭さげ倒してたと思いますよ」

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