永田町の裏を読む
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岸田首相は防衛費倍増に突き進み…「ハト派の宏池会」など跡形もなく、もはや幻想に過ぎない
「岸田文雄首相は宏池会だから、安倍晋三元首相の右翼タカ派路線とは一線を画すのかと思いきや、安倍でも実現できなかった“敵基地攻撃能力”の獲得、それを含む新兵器何でもありの防衛費一挙倍増に突き進んでいくの…
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フェイク情報が社会全体を駆け回る…防衛省がAI活用で情報操作など正気の沙汰ではない
防衛省が人工知能(AI)技術を使い、SNSサイトで国内世論を誘導する工作の研究に着手したことが分かった──という報道は、共同通信によるスクープで、私は12日付の本紙や「東京新聞」で知ったが、他紙のキ…
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政府クラウドを運用するのは日本企業じゃない マイナカードで国民の個人情報が米国に筒抜け?
総務省が11月28日に発表したところでは、マイナンバーカードの申請をした人が増えて7568万人、人口の60.1%に達した。 河野太郎デジタル大臣が1カ月ほど前に「2024年秋に現在の保険証を…
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情けない元エリートの姿 東大卒がやたらと多い岸田内閣の閣僚に見る法匪性
岸田内閣として3人目の閣僚辞任となった寺田稔=前総務相の国会での答弁ぶりを見ていて、「法匪(ほうひ)」という古くさい言葉が頭に浮かんだ。辞書で引くと「法律を絶対視して人を損なう役人や法律家をののしっ…
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岸田内閣の惨状は第1次安倍政権の崩れ方そっくりになってきた
山際大志郎経済再生相は統一教会系団体との底なしズブズブ関係で、葉梨康弘法相は死刑制度を侮辱するかの失言で、いずれも岸田文雄首相の「遅すぎた決断」により辞任させられ、さて次は「政治とカネ」で寺田稔総務…
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隣国への敵意を煽るような政府やマスコミの「言葉遣い」に気をつけろ
先週の北朝鮮による一連のミサイル実験を通じて「Jアラート」のお粗末ぶりには改めて呆れ返ったが、それに輪をかけているのがマスコミの粗雑な言葉遣いである。 たとえば「日本の上空を通過」と言われれ…
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岸田政権が「新しい資本主義」に進むためにはアベノミクスの総括が不可欠だ
石破茂元自民党幹事長が10月24日の内外情勢調査会での講演の中で「アベノミクス」について、「マネタリーベースを増やせば経済が回るというのは本当だったか、きちんと検証が必要な時だ」と語ったという。声を…
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「左翼」とは根本的に異なる「リベラル」の大きな塊が必要な時
立憲民主党内のグループ「サンクチュアリ」を中心に党外の「社民党」や「沖縄の風」などにまたがる超党派の議員連盟「立憲フォーラム」が、休眠状態を脱して活動を再開したことが話題になっている。 岸田…
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「マイナカード問題」が示す日本が“デジタル後進国”を抜けられない理由
河野太郎デジタル担当大臣が、マイナンバーカードの取得を事実上義務化するかの強硬態度を示して問題になっている。 彼は10月15日に地方を視察した際にもあらためて、「現行の健康保険証を2024年…
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岩田明子氏の目を通すと「安倍外交」の貧困が礼賛にすり替わってしまう不思議
誰よりも安倍晋三元首相から信頼──という以上に寵愛と言っていいほどの親密な関係を築いた元NHK政治部の岩田明子記者が「安倍晋三秘録」と題して「文芸春秋」に連載を始めたので、一体どんな秘話が出てくるの…
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あの国のどこが民主的なのか 20世紀の遺物のような米国追従外交からの転換は喫緊の課題
大前研一氏が『プレジデント』誌10月14日号の「日本のカラクリ」連載で、「米国追随の外交はもはや危険である」と指摘している。前々からそう言ってきた私としてはもちろん大賛成だが、ここで改めて重要なのは…
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第2次安倍長期政権の立役者である野田元首相が「国葬出席」の必然
旧民主党政権の3人の元首相のうち、鳩山由紀夫と菅直人は安倍晋三元首相の国葬を欠席したが、野田佳彦は「人生観」とかを理由に出席を表明し、現立憲民主党の党内からも批判を浴びた。 彼の人生観がいか…
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内閣支持率「危険水域」入りでも…岸田降ろしが盛り上がらない理由
18日付毎日新聞の世論調査結果で、岸田内閣の支持率は前月より7ポイント減の29%、不支持率は10ポイント増の何と64%に達した。同日付日経新聞の調査でも支持は14ポイント減の43%、不支持は49%と…
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安倍元首相こそが日朝交渉失敗の“道化役”だった まるで右翼活動家のような経歴
和田春樹東京大学名誉教授の新著「日朝交渉30年史」(ちくま新書、9月8日発売)が面白い。 冷戦終結の波がようやく東アジアにも押し寄せ、1991年から日朝国交正常化交渉が始まり、やがて95年の…
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議員と旧統一教会の関わりは国家安全保障上の深刻な問題である
自民党は、所属の全国会議員に旧統一教会との関わりを申告するよう求めたが、9月2日に締め切って6日に集計結果を公表するとの予定を延期することにした。 理由は「あいまいな記述が多く、確認作業が発…
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三つ巴の沖縄県知事選 旧統一教会の影は選挙結果にも作用しそうだ
沖縄県知事選は9月11日の投開票日に向けて、すでに中盤戦を迎えている。4年前に急逝した翁長雄志前知事の後を継いだ玉城デニー知事が「オール沖縄」の支持を背に再選を目指すのに対し、前回も玉城の対抗馬とし…
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中央だけでなく地方政治まで蹂躙する旧統一教会の「恐るべき実態」
旧統一教会の「反日謀略工作」が中央政界を侵食してきた実態には日々驚かされるばかりだが、それに加えて地方政治への蹂躙にも目を向ける必要がある。 「毎日新聞」(8月17日付)が映像記録をもとに大々…
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政権維持のため「反日カルト」に国民を売った安倍元首相の“売国力”
先週の本欄で自民党ベテラン議員の言葉を借りて、旧統一教会を「反社会的団体」と呼ぶのでは不足で、「反日団体」と規定すべきだと述べた。これは大事なポイントで、そう捉えることで安倍晋三元首相の思想的な危う…
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韓国の反日団体を引き入れ手助け 安倍元首相の国葬どころではない罪深さ
「安倍晋三元首相の『国葬』を性急に決めたことが、どうもつまずきの始まりで、岸田文雄首相がやることなすことチグハグに陥っているように見える」と、自民党の無派閥ベテラン議員が言う。どういうことか? …
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自民・福田総務会長の「何が問題か分からない」発言に“高学歴世襲議員”の弱点が見える
参院選の直後に田原総一朗氏と電話で意見交換している中で、話が「安倍なき安倍派」の行方に及ぶと、すかさず彼が「僕は福田達夫総務会長に期待しているんだよ」と言った。私も、「カリスマ性」どころか「ボス性」…