永田町の裏を読む
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韓国の反日団体を引き入れ手助け 安倍元首相の国葬どころではない罪深さ
「安倍晋三元首相の『国葬』を性急に決めたことが、どうもつまずきの始まりで、岸田文雄首相がやることなすことチグハグに陥っているように見える」と、自民党の無派閥ベテラン議員が言う。どういうことか? …
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自民・福田総務会長の「何が問題か分からない」発言に“高学歴世襲議員”の弱点が見える
参院選の直後に田原総一朗氏と電話で意見交換している中で、話が「安倍なき安倍派」の行方に及ぶと、すかさず彼が「僕は福田達夫総務会長に期待しているんだよ」と言った。私も、「カリスマ性」どころか「ボス性」…
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TPPは安倍元首相の外交的功績か、大迷走の残骸か
安倍晋三元首相の業績をめぐる言説が飛び交っているが、中にはどうかと思うようなものもある。 旧知の農林系議員は、24日付の毎日新聞「時代の風」欄でビル・エモット元英エコノミスト編集長が「201…
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安倍元首相を国葬で送るべきか 統一教会と“親密な関係”は周知の事実
安倍晋三元首相を国葬をもって送るべきかどうかの判断基準は、私に言わせれば簡単で、日本中の親と教師の少なくとも7割以上が自分の息子・娘や教え子に対して、「こういう誇るべき大指導者がいたことを忘れるな。…
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もはや全ては歴史の闇の中…私が安倍元首相に聞いてみたかったこと
安倍晋三元首相がこんなふうに突然に命を奪われてしまうとは、夢にも思っていなかったので、残念でならない。 というのも、本欄はたまたま、第2次安倍内閣が動き出すのとほぼ同時の2013年の正月明け…
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外交努力で戦争を回避することはできないのか…ゼレンスキーには3年間の時間があった
毎日新聞6月29日付「記者の目」欄で同紙カイロ支局の真野森作記者が、先輩である伊藤智永専門編集委員の4日付の論考「ゼレンスキー氏は英雄か」に噛み付いているが、私の見立てでは真野が●、伊藤が○である。…
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ネオコン勢力が取り仕切る「戦争研究所」の分析を鵜呑みにしていいのか
NHKや読売新聞などがウクライナ各地の戦況を伝える際に米国のシンクタンク「戦争研究所」の分析を頼りにしているのは、かなり不見識なことなのだと知っておく必要がある。というのも、米欧の情報世界の一部では…
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岸田内閣は感染症対策も組織いじりで「やってるフリ」のお粗末さ
コロナ禍との2年半に及ぶ戦いの総括として、内閣官房に首相直轄の「内閣感染症危機管理庁」が、厚労省に「感染症対策部」とその下の「日本版CDC」が新設されることになった。CDCは「疾病対策センター」のこ…
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前時代の遺物のような「政治的存在としての連合労組」の終焉
近づく参院選では野党の後退は避けられそうになく、とりわけ社民党は福島瑞穂党首の議席確保すら容易でない中、党としての形を維持することができるか否かの瀬戸際に立たされている。もうひとつ、この選挙を通じて…
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トランプと安倍元首相は自分の名誉の維持しか考えていない日米の「亡霊同盟」だ
「2匹の亡霊が太平洋の両岸を徘徊している──ドナルド・トランプ前大統領と安倍晋三元首相の2匹が」……。 マルクス「共産党宣言」の有名な書き出しを真似れば、こんな感じになるだろうか。 企…
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ウクライナ侵攻に刺激され、挙国一致で中国との戦争に突き進みかねない危うさ
日本経済新聞とテレビ東京が行った世論調査で、内閣支持率が前月から2ポイント上がって66%、昨年10月に発足して以来の最高を記録した。目の前の日程を可もなく不可もなくこなしているだけに見えるのに、一体…
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「憎しみ」の包囲網を構想する米バイデン大統領はさながらドンキホーテ
外交は、平たく言えば、国と国とのお付き合いだから、人と人とのお付き合いと同じで、その根底には「愛」がなければいけない。できるだけ相手のいいところを見つけて、そこを大いに褒め上げて付き合うようにすれば…
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政権与党との対抗軸を形成できない野党が国政選挙を戦えるか
参議院選挙が1カ月後に迫ってきた。が、大手紙の政治記者や選挙プロの誰に聞いても自民圧勝、自公合わせて安定過半数確保は間違いないという見通しで、何の面白みもない。有権者がワクワクするような波乱要因はな…
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沖縄復帰50周年の節目に玉城デニー知事が発表した「新たな建議書」の不完全さ
今週末の5月15日は沖縄が復帰を成し遂げてから50周年という節目で、それを前に玉城デニー知事は「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を発表した。 言うまでもなく、復帰前夜の1971年…
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「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換える自民党の幼稚な言葉遊び
日本の防衛政策論議はどこまでいっても「言葉遊び」の域を出ず、自民党安全保障調査会が21日にまとめた「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と呼び方を変更するという提言は、まさにその典型である。 中国…
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「勉強会」を立ち上げたところで…菅前首相に出番が来ないワケ
政界事情通の間では、菅義偉前首相が近く「勉強会」を立ち上げて自民党内の非主流派を糾合し、岸田政権に対する揺さぶりに出るのではないかという観測が根強い。ところが、菅に近いとされる若手議員に聞いても「ど…
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仏文明批評家エマニュエル・トッドの論文「核武装のすすめ」の真意
フランスの文明批評家エマニュエル・トッドが「文藝春秋」5月号に寄せた巻頭論文のタイトルは「日本核武装のすすめ」で、それだけでウンザリして手に取らなかった向きもあったろう。 しかし、こんなタイ…
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「田園都市国家構想」へのビジョンが政権与党にも野党にもない悲劇
7月選挙を目前にした自民党の中堅参議院議員に岸田政権を背に戦う気分はどうなのかと聞いた。 「サッカー日本代表みたいなもんですよ。目の前の試合をそこそここなして、大きな失策もなくやってはいるが、…
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岸田首相の「持ち込ませず」答弁は安倍晋三の核共有論と同等に底が浅い
先週の本欄で安倍晋三元首相による「核共有」論の底の浅さを指摘したが、それを否定するのに岸田文雄首相が日本の非核3原則の「持ち込ませず」に抵触すると言っているのも同じ程度に底が浅い。 核拡散防…
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「政府最高レベルの無恥」安倍晋三元首相が核共有を言い出す茶番
2月末に安倍晋三元首相が唐突に持ち出した「核共有」問題がまだ尾を引いて、先週の国会でも議論が続いた。 13日のBSテレ東「日曜サロン」では石破茂元自民党幹事長が「米国の核の傘に穴が開いていな…