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畠山理仁フリーランスライター

1973年、愛知県生まれ。各地の選挙現場を訪れ、面白さを伝える「選挙漫遊」の提唱者。著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞。「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。Xアカウント @hatakezo

(1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

公開日: 更新日:

「日本人ファースト」を掲げ、参院選で飛躍的に議席を伸ばした参政党。主張や党運営には不気味な危うさが漂うが、任期6年もの間、国民はいやでも応でも彼らと付き合わされる。一体何者でどう向き合うべきなのか。参政党の監視を続ける選挙ウオッチャーによる「トリセツ」──。

  ◇  ◇  ◇

「参政党は国政政党としてふさわしいのか?」

 そんな疑問が浮かぶ異常事態が進行中だ。

 参政党は今回の参議院議員選挙で14議席を獲得。大躍進により、今年受け取る見込みの政党交付金は9億1400万円にまで跳ね上がった。

 しかし、新興政党にありがちな幼さや危うさが払拭できない。なぜなら7月22日に開かれた定例記者会見の現場で、神奈川新聞の記者を「虚偽の説明で排除」する大失態を犯しているからだ。

 同日付の神奈川新聞(電子版)によれば、排除されたのは石橋学記者。石橋記者は他の記者たちが事前登録なしで参加する中、党側から「事前登録が必要」と虚偽の説明を受けて退出させられたという。

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