永田町の裏を読む
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際どい交渉プロセス 日中国交回復にこぎ着けた周恩来と田中角栄の丁々発止
李海文主編・村田忠禧(横浜国大名誉教授)監訳「周恩来の足跡」(社会評論社、2023年7月刊)が面白い。李以下8人の執筆者は中共中央の「党史・文献研究院」に籍をおく中国現代史の研究者たちで、彼らが収集…
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解散・総選挙のきっかけもつかめない岸田首相に起死回生策はあるのか
岸田文雄首相は今なお、できるだけ早く解散・総選挙を打って政局の流れを上向きにしたいと思っているらしいが、どうなのか。自民党中堅議員に問うと、「無理でしょうね」と冷ややかである。 「ご本人が8月…
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タカ派で軽佻浮薄な木原稔防衛大臣という内閣改造人事の危うさ
大手紙のベテラン政治記者に岸田改造内閣の見どころはどこかと尋ねると、予想外の答えが返ってきた。 「皆さんあまり注目していないと思うが、木原稔の防衛大臣というのは余りに“はまり役”すぎて、危ない…
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中国側の「暫停」の文字を日本政府はあえて無視したのか
トリチウム汚染水の海洋放出を巡る日中間の応酬は抜き差しならないところにまで突き進んでしまったようだが、これについて日中関係に詳しい筋から面白い話を聞いた。 「日本の水産物の全面禁輸を発表した中…
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「89、86、84、83、81」…これらの数字が示す日本の政治の衰弱
旧知の自民党議員に議員会館の廊下でばったり会い、久しぶりにお茶を飲んで雑談した。彼が胸のポケットからメモ用紙を出して広げると、そこには「89、86、84、83、81」と数字が並び、一番上の89には2…
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自民党右派に「フランスの少子化対策」の苦闘を学ぶ気はあったのか
自民党女性局長の松川るい参院議員が「フランスの少子化対策」を学ぶという大変に重いテーマを持ってパリに視察に行ったはずなのに、その問題で何を学んだかを発信する以前に、エッフェル塔の麓で観光を楽しんでい…
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会長を選べない安倍派の体たらくは自民党を駆動してきた「派閥崩壊の象徴」だ
自民党の最大派閥「安倍派」は先週の総会で、会長は不在のまま塩谷立会長代理=元文科相を座長とし、その下に萩生田光一政調会長らいわゆる5人衆からなる常任幹事会を置いて「集団指導体制」を採ることを決めた。…
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麻生副総裁の「戦う覚悟」発言が改めて示した底の浅さ
麻生太郎自民党副総裁の台湾での「戦う覚悟」発言について、同行した鈴木馨祐元外務副大臣がテレビ番組で「個人の発言ではなく、政府の内部も含めて調整をした結果なので、これは『日本政府としてのライン』だ」と…
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公開2週間で興収4億ドルを突破 映画「オッペンハイマー」で描かれていない深層
“原爆の父”と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画「オッペンハイマー」が7月21日に米国などで公開され、わずか2週間で興行収入が4億ドルを超えた。近来まれに見る大ヒット作とな…
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米国の「RKJ現象」は基地問題を解決に導く可能性もある
日本のマスコミではまだほとんど報じられていないが、来年秋の本選挙まで1年3カ月に迫った米大統領選をめぐって注目すべき一つの波動が起きている。「RKJ現象」である。 RKJはロバート・ケネディ…
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福島第1原発「処理水放出」 政治家も官僚も東電も命懸けで責任を取るべきではないか
先週の本欄で、福島第1原発のトリチウム汚染水を漁民の納得を得ずして海に放出するなど「人間のすることではない」と述べたところ、筆者の知人を含む数人の読者からメールがあり、「トリチウムは国・東電側が言う…
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政府も国民も福島第1原発「処理水放出」問題をあまりに他人事と捉えていないか
最新の共同通信の調査で、「福島第1原発処理水放出に関する政府の説明は十分だと思うか」との問いに、「不十分だ」と答えた人は80.3%、「十分だ」は16.1%にとどまった。 「処理水を海洋放出した…
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後継会長が決まらない体たらく 自民党最大派閥の「安倍派」が漂流し続ける理由
自民党の最大派閥で衆参101人を誇る安倍派(清和会)の後継会長がいつまでも決まらないというのは、世間から見れば異常事態で、いくら何でも安倍の一周忌までには決着をつけるだろうと思われていたが、それも先…
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衆院解散は本当に「首相の専権事項」か? 始まりは吉田茂の「憲法第7条」歪曲解釈だった
岸田文雄首相が通常国会終盤にかけて思わせぶりな言動を小出しにして「解散風」を吹かせ、与野党もマスコミもそれにブンブン踊らされて、政策や法案の中身などそっちのけになる中で国会は閉会。結局、その風はただ…
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制度のお粗末さが次々露呈…マイナンバーカードの問題は始原から出直すべきだ
マイナンバーカード制度のお粗末さが次々に露呈し、最初は笑って済ませていたのが次第に怒りとなって広がっている。 私の友人の中にも「こうなったら意地でも取得しないぞ。申請しないと逮捕すると言われ…
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無能な幹事長交代が唯一の好材料という岸田政権の情けない先行き
岸田文雄首相がベストシナリオとして描いてきた、G7広島サミットの「大成功」を弾みにして今国会会期末に解散・総選挙を打ち、政権基盤を固めなおすという案は無残に消え去った。 G7そのものがお粗末…
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バイデン大統領の重大発言をスルー…日本の大メディアは米中対立を望んでいる?
先般のG7広島サミットをめぐる報道で気になっていたことが2つあり、1つはバイデン米大統領の挙動不審。いくつかの会議や晩餐会を途中退席して電話をかけまくっていて、当時はまだ連邦政府の債務不履行問題が未…
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実体のない「中道」という名の幽霊を追いかけて迷走する永田町政治
近ごろ永田町に盛んに出没して各党にまとわりついているのは、「中道」という名の幽霊である。 日本維新の会は政策面で国民民主党と足並みをそろえる場面が増えていて、5月末にはLGBT理解増進法案を…
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公明党が東京で自民党と選挙協力解消 その裏に日本維新の会との取引があるのか
公明党が東京での次期衆院選、25年都議選などでの自民党に対する選挙協力を解消するという強硬方針を打ち出した裏には、日本維新の会との密約があるのではないかとの観測がもっぱらである。 現在、公明…
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広島サミットはどういう物差しで測れば「成功」だったのか
広島G7サミットが成功だったか失敗だったかは、どういう物差しを当てて測るかによる。 カナダ在住の91歳の被爆者サーロー節子は「失敗だった」と言う。同サミットがまとめた「核軍縮に関する広島ビジ…