語り部の経営者たち
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タカショー 高岡伸夫社長(4)コロナ禍のガーデニング需要が追い風に
1998年、タカショーはガーデニング業界ではじめて株式を店頭公開(ジャスダック)した。さらに、2018年に東証1部(現在のプライム市場)に指定された。タカショーの次なる目標は“世界”だ。 海…
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タカショー 高岡伸夫社長(3)人は追い込まれた時こそアイデアがひらめく
ライフスタイルメーカーとして日本を代表するタカショー。社長の高岡氏に創業秘話を聞いた。 1980年代、庭を通してのライフスタイルづくりは日本にまだ上陸していなかった。それを提供しようと、高岡…
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タカショー 高岡伸夫社長(2)「衣・食」の次は「住」…「家」の次は「庭」
日本を代表するガーデンライフスタイルメーカーのタカショー。代表である、高岡氏が地元・和歌山の海南市に戻ったのは、1978年。 そして80年に妻の淳子さんと元バンド仲間とともに、タカショーを創…
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タカショー 高岡伸夫社長(1)和歌山から世界を目指すガーデンライフメーカー
「やすらぎのある空間作り」を提案するガーデンライフスタイルメーカーの株式会社タカショー。1980年、現社長の高岡伸夫氏が、友人4人と、和歌山県海南市に造園および庭園資材の販売を目的として創業した。約4…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(4)ツナやミルクなど肉以外の代替商品も
2020年6月、佐々木はネクストミーツを設立する。 3年の歳月をかけて開発した代替肉は、食感と味にこだわった。 大豆を粗削りにして歯応えを残した「NEXTカルビ」、大豆を粉末状にして…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(3)地球環境に貢献できるビジネスをやりたい
佐々木は2008年から12年間、中国の深圳でいろいろな事業に携わった。 製造や広告のサポートをしたり、日本からの買いつけの仕事をしたりもした。 事業に失敗し、月1万円で生活せざるを得…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(2)キッチンカー事業に見切りをつけて中国・深圳へ
ネクストミーツは大豆を使用した代替肉を開発、販売するベンチャーである。 10代の頃の佐々木は、「自分のやりたいことにチャレンジするような人生を歩みたい」という思いを抱いていた。 「大学…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(1)植物性焼き肉を開発した“代替肉”ベンチャー
大豆など植物性原料を使った代替肉が世界的トレンドとなっている。 世界人口の増加とともに食肉消費が増大すれば、環境破壊が進むといわれている。畜産によって、飼料となる穀物や水が大量に消費され、牛…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(4)「M&Aは買収よりも売却が難しい」
2012年8月、吉村透留は、キリン子会社の豪ビール大手ライオンに異動となったが、シドニー駐在は、そう長くは続かなかった。赴任から約18カ月後の14年3月に帰国する。11年秋にキリンホールディングス(…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(3)幻となったプロジェクト サントリーとの経営統合に関わる
マサチューセッツ工科大でMBA(経営学修士)を取得した吉村透留。1年に及ぶ留学を終えると同時に、純粋持ち株会社のキリンホールディングス(HD)が発足する。2007年7月1日だった。 43歳に…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(2)まさかの人事…大好きな醸造から離れるボストン行き
キリンが提携した「バドワイザー」をつくるアンハイザー・ブッシュ(AB)社のロサンゼルス(LA)工場に、1994年3月から単身で駐在した吉村透留。 あるとき、工場内を歩いているとホースが散乱し…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(1)若い頃、醸造についての五感を身につけた
キリンビバレッジ社長の吉村透留は、京都に生まれ、愛媛県松山市で育った。父親は化学関連のエンジニア。子供心に“もの作り”への憧憬を、ごく自然と抱いていく。 高校は漱石の「坊っちゃん」の舞台であ…
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安久工機 田中隆社長(4)盲学校の生徒が絵を描ける「触図筆ペン」を開発
自社製品を出すのは田中文夫氏・隆氏親子の共通の願いだった。人工心臓関連をはじめとして、精密機器に強みを発揮してきた安久工機だが、そのほとんどは請負の仕事である。ジャンルにこだわりはなかった。他社が手…
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安久工機 田中隆社長(3)町工場の社長と社会人博士の二足の草鞋を履く
田中隆氏が国立循環器病センターに入職する際、世話になった梅津光生氏とは、安久工機に入社以降もずっと交流が続いた。 「梅津先生が早稲田大に戻り教授になられてからも、研究室で設計とか試作にかかわら…
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安久工機 田中隆社長(2)“人工心臓の権威”のもとで4年間、国内最高峰の技術を学ぶ
「自身も将来、親父のようにものづくりにかかわる仕事に就くのだろう。ならば、やはり安久工機に入ることになるのか」と田中隆氏は高校生の頃、漠然と思っていた。都立高を卒業し、国立の東京農工大工学部に入学。大…
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安久工機 田中隆社長(1)「世界トップレベルのベンチャー7社」に選ばれた町工場
池井戸潤氏の人気シリーズ「下町ロケット」の舞台となった東京・大田区。日本の製造業を下支えしてきたものづくりの町として知られる。3000以上の町工場がひしめきあう同区には、小説に登場する佃製作所のよう…
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ランクアップ 岩崎裕美子社長(7)悩み解決カンパニーを目指して
「たった一人の悩みを解決することで、世界中の人の幸せに貢献する」 それが、ランクアップのミッションである。 同社は、肌荒れに悩む岩崎の「たった一人の悩み」から始まった。 看板商…
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ランクアップ 岩崎裕美子社長(6)ワンマンになっていることに気づかなかった
ランクアップは創業以来、順調に売り上げを伸ばし、右肩上がりの成長を続けていた。 にもかかわらず、岩崎には悩みのタネがあった。とにかく社内の雰囲気が暗い。朝礼は、まるで通夜のようだった。 …
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ランクアップ 岩崎裕美子社長(5)ワーキングマザーの大変さはなってみなければ分からない
岩崎は会社設立当初から、残業しても午後7時には退社できるような体制を整えてきた。 前職の広告代理店のような深夜残業が当たり前の働き方では、女性が結婚、出産を乗り越えて一生働き続けることはでき…
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ランクアップ 岩崎裕美子社長(4)理想の化粧品を求めて突き進む
2005年、岩崎は広告代理店を辞めて、化粧品メーカーを設立する。間もなく同僚だった日高由紀子も加わり、二人三脚の挑戦が始まった。 当時、肌荒れの悩みを抱えていた岩崎は、「自分の肌を絶対きれい…