語り部の経営者たち
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ベルリング 飯野塁社長(2)消防車を造るためにまずパーツを造った
長らく寡占市場だった消防車業界に、ハイルーフというパーツで新規参入しようと決めた飯野塁。 しかし、モノづくりの経験はゼロ。造ってくれそうな工場に手あたり次第に電話した。 銀行にも日参…
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ベルリング 飯野塁社長(1)消防車・救急車業界にひとりで飛び込んだ風雲児
消防車と救急車。どちらも日常的に目にしながら、どんな会社が造っているのか知る人は少ないのではないか。 消防車は大手1社と中小数社、救急車は大手2社がほぼ独占している。そんな閉じられた市場に、…
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プレコフーズ 髙波幸夫社長(4)コロナ禍で月次決算赤字に…社内一丸で新規営業を開始
髙波氏が社長に就任した1994年から25年間で売り上げを125倍に伸ばし、200億円に届くところまできていたプレコフーズ。ところが、新型コロナの影響は例外ではなかった。初の緊急事態宣言が発令された2…
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プレコフーズ 髙波幸夫社長(3)他社との差別化を求めて「高品質・安全」路線を決断
社長に就任した髙波氏が行ったのはコーポレートアイデンティティーの導入だけではない。小売りをやめて卸売業に特化した。父の代では主力だった小売りだが、利用客減少の波を止めるのは難しいと判断したからだ。 …
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プレコフーズ 髙波幸夫社長(2)“カッコ悪い”家業を継いで鶏肉屋の2代目に
米国での進学を決めた髙波氏。しかし、英語もままならないのに働きながら勉強することはできない。そこで髙波氏は父親に一通の手紙を送った。 「帰国したら家業を継ぐから支援してほしい、という内容の手紙…
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プレコフーズ 髙波幸夫社長(1)戸越銀座の鶏肉屋が「食品卸」になるまで
新型コロナ感染拡大によって飲食業界が大打撃を受けたことで、飲食店に食材を卸す食品卸業者も苦境に立たされた。実際、コロナ関連で倒産した食品卸は210件にのぼる(9月15日現在、帝国データバンク)。その…
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MICIN(マイシン)少額短期保険 笹本晃成社長(3)保険の価値を変えるゲームチェンジャーに
一度がんにかかると、5~10年は新たに保険に加入できない。なぜ、病気になって本当に困っている人が入れる保険がないのか。ジブラルタ生命で営業チームを率いていた笹本の疑問は“破裂寸前”まで膨らんでいた。…
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MICIN(マイシン)少額短期保険 笹本晃成社長(2)お金に魂を売った営業マンが抱いた疑問
笹本がいた第一勧業銀行は、富士銀行、日本興業銀行と統合し、2002年4月、みずほ銀行になった。2年後の04年1月、当時のAIGスター生命(現ジブラルタ生命)に転職する。 理由は「とにかく稼ぎ…
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MICIN(マイシン)少額短期保険 笹本晃成社長(1)病気になった人が安心して入れる保険を
健康な人が万が一に備えるもの──それが保険に対する一般的なイメージだろうが、笹本が目指したものは違った。本当に困っている人、つまり、今まさに病気になりそうだったり、病気を患っている人が安心して入れる…
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QDレーザ 菅原充社長(3)量産化に乗り出す新技術「量子ドットレーザーチップ」のすごさ
半導体レーザーに関する高い技術力を持つテックベンチャーのQDレーザは、「量子ドットレーザー」という新技術を使うチップを世に送り出そうとしている。社長の菅原充氏が「シリコン技術の最終ゴール」という量子…
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QDレーザ 菅原充社長(2)秋田の秀才が「半導体産業革命」を目指すまで
半導体レーザーの高い技術力を誇るテックベンチャーのQDレーザ。視力が非常に弱い人が物を見えるようにするアイウエアの開発に成功するなど、技術を世のため人のために生かす事業を展開している。富士通研究所の…
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QDレーザ 菅原充社長(1)半導体レーザー技術を駆使した“驚異のメガネ”を開発
QDレーザは富士通出身の技術者、菅原充氏が起業した、半導体レーザーの高い技術力を誇るテックベンチャーだ。その活躍分野は幅広いのだが、まずはわかりやすい一例として、ロービジョンと呼ばれる非常に視力の弱…
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サーモス 片岡有二社長(4)驚異の保温・保冷力でファンの心を掴む
サーモスの「真空断熱ケータイマグ」は、マイボトルブームの波に乗って絶好調、世界各地でも愛用されている。 商品の魅力は、何といっても並はずれた保温・保冷力にある。ケータイマグを使ったことのある…
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サーモス 片岡有二社長(3)米国仕込みのマーケティングでブランド力を強化
1992年からの米国赴任は、片岡にとって大きな転機となった。 「当時の米国は日本よりはるかにマーケティングが進んでいて、とても勉強になりました。新しいものをどんどん受け入れる市場で商品開発もし…
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サーモス 片岡有二社長(2)世界的ブランドも国内では認知度が低く…
1985年、片岡は産業ガス大手の日本酸素に入社、魔法瓶部門に配属される。 発足して日が浅い部署だったが、若い社員が多く、活気にあふれていた。 ただ、主力のガスから離れた事業だったため…
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サーモス 片岡有二社長(1)マイボトルブームを牽引する魔法瓶メーカー
サーモスは、ステンレス製魔法瓶の国内トップメーカーである。主力の「真空断熱ケータイマグ」は、魔法瓶を「一家に1本」から「1人に1本」に変えた“マイボトルブーム”の火つけ役となった。 ステンレ…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(4)人口の上位2%の知能指数を持つ「メンサ」のメンバー
ベンチャー企業を創業し、上場させたはいいが、その会社が中国系企業との提携をきっかけにコンプライアンス問題が多発し、自分が育てた会社から身を引かざるを得なくなった谷本肇。その後、しばらく苦悩の日々がつ…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(3)トラブル発生「上場させた創業会社から去ることに」
シリコンバレーでIT企業と日本企業の仲介業を6年つづけた谷本肇は、日本に戻って起業することを決断した。2000年、36歳の時だ。 「何をやるかは決めていたのですが、どの国でやるかは決めていなか…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(2)「シリコンバレーには『自分にもできるのでは』と思わせる力が」
起業したITベンチャー「リアルコム」を上場させ、現在はバイオのスタートアップ企業「ガルデリア」の社長を務める谷本肇。慶応のビジネススクールでMBAを取得した後、米コンサルティング会社「ブーズ・アレン…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(1)サッカーの名門高校から慶大に
シリコンバレーでコンサルティングをした経験を生かしてITベンチャー「リアルコム」を起業し、上場させた谷本肇。上場後5年して「リアルコム」の代表取締役を退任し、エンゼル活動などをしたのち、現在はバイオ…