五木寛之 流されゆく日々
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連載12373回 横山剣さんとの新刊──「口笛を吹きながら夜を行け」── <1>
きょうは早起きして、テレビでワールド・サッカー、日本チームの第2戦を観る。 4対0でチュニジアに大勝。 本来なら<快勝>と書くべきだが、なんとなく<快勝>より<大勝>といった感じの一戦だった…
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連載12372回 持続可能な健康法 <5>
(昨日のつづき) きょうは順天堂大学病院にいってきた。 べつにどこかが悪いわけではない。 喉のガンを放射線治療で治したあと、定期的に経過観察をやってもらっているのだ。 口を開けて喉の様…
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連載12371回 持続可能な健康法 <4>
(昨日のつづき) 私は以前、養生についての本の中で、こう書いたことがある。 <無駄と知りつつ、やるのが養生> なにかをやれば、すぐに何かを期待する。私たちは誰でもがそうだ。そして短期間でそれ…
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連載12370回 持続可能な健康法 <3>
(昨日のつづき) 「これはいい。これを毎日、つづけよう」 と、一念発起しても、3日あたりでダレてくる。4日となれば、自分で忘れたフリをする。結局、1週間も続かない。 <ああ、おれはダメなんだ。…
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連載12369回 持続可能な健康法 <2>
(昨日のつづき) <持続可能な開発目標> などという当世風の言葉もあれば、 <持続する志> という古風な表現もある。 いずれにせよ、続ける、続く、ということは、それ自体で意味のあること…
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連載12368回 持続可能な健康法 <1>
いわゆる「ブーム」といわれるものは、ほとんど一過性のものが多い。 それらのなかで、例外的に長続きしているテーマが2つある。 <金持ちになる方法>と、もう一つが<健康法>だ。 週刊誌や新聞を…
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連載12367回 本の題名を考える <5>
(昨日のつづき) 毎朝、新聞を読むときには1面左下のコラムに目を通し、そのあと下段の出版物の広告を眺める。私にはあまり縁のない高尚な広告が並んでいて、なんとなくこの国の知的水準を望見するような感じ…
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連載12366回 本の題名を考える <4>
(昨日のつづき) 私が小学3年生か4年生の頃、<小学校>が<国民学校>と改称された。 昭和16年、日米開戦のころだろうと思うが、それまでの小学生から国民学校生徒と呼ばれるようになったのだ。 …
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連載12365回 本の題名を考える <3>
(昨日のつづき) 共通の世界を描いているからといって、題名が似ているということもない。 かつてのレコード界を描いた中篇に『艶歌』というのがある。革新の波に洗われるレコード会社で、古い歌謡曲を作…
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連載12364回 本の題名を考える <2>
(昨日のつづき) 新人時代を過ぎて、すこし落ちついた頃書いたものには、ごく普通の長さの題名が多い。 やはり気負い込んでいた若さが、少しおとろえた気配が感じられるのである。 それでも『晴れた…
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連載12363回 本の題名を考える <1>
最近、長い題名の本が目立つようになった。三宅香帆さんの『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』にびっくりしたら、今朝の新聞に林真理子さんのとびきり長い新刊の広告がのっていた。これは凄い。 <8…
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連載12362回 わが生涯の悔恨 <5>
(昨日のつづき) ものごころついた時、私は韓国の地方の町にいた。いや、町というより村といったほうがいいかもしれない。 それが何という村か、どのあたりの地方であるか、今の私にその記憶はない。 …
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連載12361回 わが生涯の悔恨 <4>
(昨日のつづき) 肥後熊本と境を接する八女郡の飛形山山麗の集落が父の故郷だった。 辺春村、下辺春という村である。 <辺春>の<春>は、<原>だろう。平野部のはずれ、辺境のあたりを<原>という…
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連載12360回 わが生涯の悔恨 <3>
(昨日のつづき) 父親は農家の出身で、長男ではなかったから家を出なければならない。分家するほどの家柄ではなかったのだろう。長子相続の家を出るには、町で仕事をみつけるか、何か独立してやれる職業につく…
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連載12359回 わが生涯の悔恨 <2>
(昨日のつづき) 私は自分の生い立ちを知らない。 生年月日はわかる。昭和7年9月30日だ。奇しくも故・石原慎太郎氏と、年、月、日まで同じである。 しかし、わかっているのはそれだけで、実際に…
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連載12358回 わが生涯の悔恨 <1>
この齢になって後悔してもはじまらないが、いまさらのように残念に思うことが多々ある。 その中でも、最近しきりに口惜しく思うのは、両親にもっと話を聞いておけばよかったということだ。 人はものごこ…
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連載12357回 神隠しと失せもの <5>
(昨日のつづき) かつて『山窩』と、差別的に呼ばれた人々が、この列島にはいた。非定住形の一族である。広辞苑には、『(多くサンカと書く)村里に定住せずに山中や河原などで家族単位で野営しながら漂泊の生…
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連載12356回 神隠しと失せもの <4>
(昨日のつづき) 神隠しの異変は、いまだに解けない。 サムライの刀にも似た筆記用具である万年筆が、まだ、みつからないのである。 老眼鏡のほうは、どこからか突然、現れた。電話の横に、いかにも…
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連載12355回 神隠しと失せもの <3>
(昨日のつづき) いつも原稿を書くのに使っている万年筆がない。机の上はもちろん、部屋中さがしまわるがみつからないのである。 昨夜、寝る前まで書いていた万年筆だ。せまい部屋のどこに隠れ場があると…
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連載12354回 神隠しと失せもの <2>
(昨日のつづき) きょう5月25日は、けっこうあわただしい一日だった。 午後、2時30分迎えのタクシーでNHK放送センターへ。4階のスタジオで2週分を録音。聴き手、兼プロデューサーの渡辺さんと…
