ドジャース佐々木朗希にポストシーズン「ストッパー」プラン急浮上…ポンコツ救援陣なら割って入る余地あり
日本時間10日の3Aでの5度目の調整登板で、160キロ超の速球を連発した佐々木朗希(23=ドジャース)。
4回3分の2、90球を投げて3安打3失点。最速100.6マイル(約162キロ)をマークするなど、この日の速球の平均球速は98.3マイルに達した。懸案だった球速が戻り、四回まで1安打に抑えたことで、球団内の評価は急上昇した。
18日発売の週刊文春によれば、佐々木は登板後、フリードマン編成本部長、ゴームズGMと今後の起用法について話し合ったと、こう言っている。
「言われたのは、中継ぎ、先発という2つの選択肢があるよ、ということ。来季以降は先発に再チャレンジすることが大前提だとも伝えられました。そのうえで、9月末からのポストシーズンに向けて、中継ぎでの起用はどうか、と選択肢を示されました」
そして、その日のうちに「中継ぎで行きます」と返事をしたそうだ。
現時点でドジャースの先発は6人。いずれも安定した投球を続けているうえ、短期決戦のポストシーズンは先発を4人程度に絞ってローテを回すことになる。佐々木がそこに割って入る余地はないだけに、フロント幹部はポストシーズンに向けた中継ぎ起用を本人に打診したのだろう。つまりドジャースは佐々木をプレーオフ用のリリーフ要員として期待、半ば計算もしているのかもしれない。
特にチーム編成はもちろん、選手起用の実権を握っているフリードマン編成本部長は、佐々木がロッテでプレーしていたときから高く評価。何度も来日して、その投球を自らチェックしていた。
そこで浮上するのがストッパー起用だ。160キロ超の速球が復活した上に、佐々木には伝家の宝刀ともいえる落差の大きなスプリットがある。ドジャースは佐々木がロッテにいたときから、球種ごとの詳細なデータを収集。メジャー平均と比較していたそうで、中でも最も秀逸な数値をたたき出したのがスプリットだったという。
当初は表面がサラサラして滑りやすいメジャー球が手に付かず、制球に苦心していたものの、時が経つにつれて不安も解消された。もともと制球の良い投手だけに、160キロ超の速球に加えて落差の大きなスプリットがあれば三振を奪うことができる。