巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる
連覇を狙ったシーズンで阪神の独走を許し、巨人のベンチにもストレスがたまっているのは、理解できなくもない。
「とはいえ、です。2-3で敗れた30日の阪神戦後、5回途中3失点で降板した井上(温大)に対する杉内投手チーフコーチの言葉は厳しすぎた。3四球がすべて失点に絡んだとはいえ、『見ていて恥ずかしかった』とバッサリ。本人が『丁寧に際どいところを狙って、球が引っかかった』と分析していたことを報道陣から伝え聞くと、『技術もないのに、やっても意味がないでしょ』と切り捨てた。あれでは、井上も立つ瀬がありません」(マスコミ関係者)
杉内コーチは、もともと発言に慎重なタイプだったというが、「11日の中日戦後も5回5安打2失点の戸郷(翔征)に対し、『技術より自身の問題』『疲れているはずがないんですけどね』と突き放すように言っていた」(前出の関係者)という。
井上は先発した16日の阪神戦でも、2四球が失点に絡み、3点を失って3回で降板している。期待されながら、今季は4勝8敗、防御率3.43。ボールが先行し、自らの投球を苦しくするシーンが目立つだけに、
「悪癖がハッキリしているのであれば、それをなんとかするのがコーチの仕事。井上はまだ高卒6年目の24歳。選手を吊るし上げる前に、やることがあるだろう--チーム内で杉内コーチにそんな声があるのは事実」
とは、巨人OBだ。
評論家の権藤博氏はこう言っている。