企業深層研究
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ロイヤルHD(下)かつての主力“外食事業”の売り上げ比率は半分以下
1970年代から80年代にかけて外食産業の主役だったファミリーレストラン。しかし90年代以降はバブル崩壊に加え画一メニューが多様性の時代に合わなくなったこともあり、淘汰が進んだ。 その中にあ…
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ロイヤルHD(上)コロナ禍を乗り切ったファミレス業界の“元気印”、お家騒動ぼっ発も
コロナ禍が明けて1年。ようやく外食産業関係者から笑顔が見られるようになってきた。ただし、完全に元に戻ったとは言い難い。しかも、その戻り具合は企業によってばらつきがある。コロナ禍をどう乗り切ったかによ…
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ブックオフグループHD(下)リセール市場の主役に 赤字転落からの逆転劇
直営、FCを合わせ全国で800店舗あるブックオフ。展開するブックオフグループホールディングスの創業は1990年にまでさかのぼる。 書籍は再販価格維持制度の対象。つまり値引き販売ができない商品…
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ブックオフグループHD(上)ジリ貧かと思いきや…書籍以外の新ジャンルで成長軌道に乗る
♪本を売るならブックオフ~ 誰もが一度は聞いたことがあるCMソングだ。 全国に800店舗を構えるブックオフ(企業名はブックオフグループホールディングス)。その名の通り、中古本の買い取…
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東レ(下)“繊維営業スペシャリスト”大矢光雄社長に期待されるのは「マーケット発想力」
「素材には、社会を変える力がある」──これは東レのカンパニースローガンだ。新しい素材を開発することで社会課題を解決する決意を示している。 例えば、炭素繊維が飛行機の主要部材に使われたことで、機…
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東レ(上)素材産業を代表する科学メーカー “黒いダイヤ”をはじめ技術力はピカイチ
失われた30年の間に、日本企業の国際的地位は大きく低下した。1990年の世界銀行ランキングのトップ10には日本の銀行が6行入っていたが、今ではゼロ。家電や半導体なども世界をリードしていたが、今や韓国…
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カシオ計算機(下)増田裕一新社長が呼びかけた「忖度無用」の意味
今年4月1日、「初の創業家以外」「前社長より新社長が11歳年上」という異例ずくめの社長交代に踏み切ったカシオ計算機。その裏には現在の閉塞感を打破したいとの思いがあった。 カシオの前3月期決算…
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カシオ計算機(上)年齢逆転人事が話題…初の“サラリーマン社長”増田裕一氏の実力は
カシオ計算機の時計ブランド「Gショック」は、今年、発売40周年を迎えた。日本にはセイコー、シチズンの2大時計メーカーがありカシオははるかに後発だが、それでもGショックブランドは、世界で一定の地位と評…
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第一生命ホールディングス(下)二頭体制でガバナンスを強化 顧客第一主義の原点に返る
第一生命グループは4月1日に社長交代を行った。第一生命グループは、持ち株会社の第一生命ホールディングス(以下HD)の下に、事業会社としての第一生命やネオファースト生命などがぶら下がる形を取っている。…
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第一生命ホールディングス(上)“日本初の相互会社”を襲ったコロナ禍と不祥事の3年間
日本の大手生命保険会社の多くは、相互会社という独自の形態を取っている。 その第1号は第一生命で、1902年に日本初の相互会社として設立された。さらに敗戦後の47年、日本生命や明治生命(現・明…
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森ビル(下)六本木ヒルズは開業20年…危機乗り越え売り上げが過去最高を更新
今年は森ビルにとって記念の年だ。 まず4月25日、六本木ヒルズが開業20周年を迎えた。開業当初には回転ドアの事故により6歳児が亡くなる悲劇も起きたが、その後対策を施し、20年たった今でも六本…
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森ビル(上)開業までに34年の歳月…今秋開業する高さ330m「麻布台ヒルズ」は集大成
日本で一番高いビルは大阪市阿倍野区にある「あべのハルカス」で、60階建て地上300メートル。2014年の竣工以来、9年間にわたり日本一に君臨し続けてきた。 しかし、その天下も間もなく終わる。…
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ソニーグループ(下)十時裕樹新社長が「成長」にこだわる深い理由
4月1日、ソニーグループ(ソニーG)に新社長が誕生した。十時裕樹氏、58歳。前任の吉田憲一郎氏(現会長)からは5歳の若返りとなる。 十時氏は1987年に早稲田大学商学部を卒業しソニー(202…
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ソニーグループ(上)売上高が10兆円を突破! 高収益を実現させた2人のトップ
3月に発表された全国の公示地価。上昇率がもっとも高かったのは新球場ができたばかりの北広島市を筆頭に北海道各地だったが、それに続いたのが熊本県菊陽町だった。中でも菊陽町津久礼の住宅地は20.8%増と極…
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BYD(下)「中国製EV」アレルギーをどう払拭? 日本の金型メーカーを買収し品質向上
1月末に満を持して日本に進出した中国のEV(電気自動車)メーカー、BYD。 EVの性能を測る一番わかりやすい指標は航続距離だが、BYDの「ATTO3(アットスリー)」は485キロ。現在日本で…
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BYD(上)米テスラを猛追 ついに日本上陸した中国EV大手が抱える唯一のネック
今年1月、トヨタ自動車が社長交代を発表した。交代会見で豊田章男現社長は自分自身を「ちょっと古い人間」と語っていたように、自動車産業の大変革の波を乗り切るには新しい人材が必要だとの判断が背景にある。こ…
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ウエルシアHD(下)目指すはアジアでナンバーワン「1兆円突破はただの通過点」
ドラッグストア業界初の売上高1兆円を達成したウエルシアホールディングス。それを1000億円差で追うのがツルハホールディングスだ。 面白いのは、ウエルシアもツルハもイオングループの一員だという…
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ウエルシアHD(上)業界トップ売上高達成は積極的なM&A戦略が原動力
「ドラッグストア初の売上高1兆円」を2022年2月期決算で達成したのがウエルシアホールディングス(HD)だ。 しかしこのウエルシア、15年ほど前は売上高400億円程度の中堅ドラッグストアチェー…
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(下)「貯蓄から投資へ」が追い風 ライブドア買収でユーザー数8000万人に
かつてホリエモンこと堀江貴文氏が率いたライブドアを買収するミンカブ・ジ・インフォノイド(以下ミンカブ)。買収金額は71億円で、売上高54億円(前3月期)の会社としては非常に大きな買い物だ。 …
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(上)“小が大をのむ”ライブドア買収劇
かつて時代の寵児だったホリエモンこと堀江貴文氏。その堀江氏が率いていたライブドアはM&Aを繰り返し、インターネット関連サービスだけでなく証券会社や中古車販売なども傘下に抱える企業グループだった。 …