西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

公開日: 更新日:

 昨季5位からの巻き返しを図る西武は開幕から3カード連続勝ち越しでスタートダッシュを決めたかと思いきや、9日のロッテ戦から1勝9敗で単独最下位に転落した。

 チーム打率.214はリーグ最下位。チームで若手の野手が育っていないことを挙げ、2019年から21年まで二軍監督を務め、22年はヘッドコーチ、昨季から指揮を執る松井稼頭央監督(48)に対し、「『二軍で誰を育てた?』という話ですよ」とは球団OB。しかし、低迷を招いた原因は松井監督だけではない。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 フロントの責任も大きい。ただでさえ西武はFA選手の流出が多い。近年では18年浅村(現楽天)、22年森(現オリックス)、このオフに山川(現ソフトバンク)と、中心打者が立て続けにライバル球団に移籍。彼らを引き留められないのであれば、他から選手を連れてくるか、助っ人で穴埋めせざるを得ないが、これといった選手を獲得できていないのも事実だ。

 新助っ人のアブレイユは今季ここまで9試合連続無失点と好調。投手の助っ人はそこそこ当たってはいるが、とにかく野手は外れが多い。メジャー通算114本のアギラーは2本塁打、8打点はまずまずだが、打率.222は物足りない。コルデロは打率.176、1本塁打、3打点。外野守備もひどく、「打てない・守れない」の二重苦である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃