ロイヤルHD(上)コロナ禍を乗り切ったファミレス業界の“元気印”、お家騒動ぼっ発も
コロナ禍が明けて1年。ようやく外食産業関係者から笑顔が見られるようになってきた。ただし、完全に元に戻ったとは言い難い。しかも、その戻り具合は企業によってばらつきがある。コロナ禍をどう乗り切ったかによって企業間格差はむしろ拡大した。
ファミレス業界で、今もっとも調子がいいと評価されているのが、ロイヤルホスト(以下ロイホ)を運営するロイヤルホールディングスだ。
外食の好調さを示す数字が既存店売上高と客単価だ。ロイホの既存店売上高は、コロナ禍の2020~21年にかけて大きく落ち込んだが、21年10月から今年2月まで、29カ月連続で前年比プラスを続けている。
客単価にいたっては、16年3月~24年2月の8年間で、前年を下回ったのはわずか2カ月だけ。ロイホは他のファミレスよりも客単価が高いことで知られているが、今なお伸び続けている。これがコロナ禍からの回復に大きく役立った。
ロイヤルHDの前12月期の業績は、売上高1389億4000万円、営業利益60億7400万円。営業利益率は4.4%で、コロナ前の19年12月期を上回った。
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