企業深層研究
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青山商事<下>「一本足経営」を脱却し「スクラム経営」が成長のカギ
青山商事、AOKI、コナカ、はるやまの大手紳士服チェーンの前期(2021年3月期など)決算は、いずれも赤字だった。サラリーマンのビジネスウエアがカジュアル化したためスーツ需要が落ち続けていることに加…
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青山商事<上>コロナ禍で2期連続の赤字に転落 IT企業の台頭も逆風に
紳士服業界最大手で「洋服の青山」を展開する青山商事の前期(2021年3月期)決算は惨憺たるもので、売上高は20年3月期比で25.9%減の1614億円、最終損益は388億円の赤字で、2期連続の最終損失…
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西友<下>“楽天経済圏”を拡大 20%出資する最大の狙いは?
米ウォルマートの完全子会社から、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と楽天の資本を受け入れ、再スタートを切った西友。 ■新社長は流通のプロ 資本が入れ替わるととも…
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西友<上>ウォルマート子会社から投資ファンドが筆頭株主に
大手スーパーの西友が新たなスタートを切った。 この3月まで、西友は米国最大の小売業、ウォルマートの完全子会社だった。ところが昨年11月、ウォルマートが15%を残して株式を手放し、米投資ファン…
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富士フイルムHD<下>古森CEOが進めた「脱・写真フィルム」
3月31日、富士フイルムホールディングス(HD)は、6月の株主総会で古森重隆会長兼CEOが退任すると発表した。 古森氏は2000年に社長に就任し、21年間にわたりトップに君臨してきた。そして…
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富士フイルムHD<上>デジタル化の荒波を乗り切った開拓魂
この春、「富士ゼロックスから富士フイルムビジネスイノベーションへ」というテレビCMを何度見たことだろう。 ゼロックスは米国企業で、1970年代まで世界のコピー機市場を独占しており、“ゼロック…
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SBIホールディングス<下>着々と進む第4のメガバンク構想
2000年に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が経営統合し、日本にメガバンク時代が到来した。それ以降も銀行の経営統合は相次ぎ、現在は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが…
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SBIホールディングス<上>新生銀行の筆頭株主に躍り出る
金融界でSBIホールディングスの動きが注目されている。このところ、新生銀行株を買い続けているからだ。 昨年3月末段階では、SBIは新生銀行株の約9%を保有する第3位株主だった。ところがそこか…
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WOWOW<下>「オンデマンド」刷新で若い世代の獲得を狙う
今年4月に開局30周年を迎えるWOWOW。しかし、ネットフリックスなど定額動画配信サービスの台頭もあり、前期は14期ぶりに加入件数が減少、今期も昨年末時点で期初比7万4000件減と大きく落ち込んでい…
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WOWOW<上>加入者増の記録途絶える 動画配信サービス台頭で
新型コロナウイルスが流行して1年。外食産業や観光産業などはコロナ禍により壊滅的な打撃を受けている。しかし、影があれば光もある。逆にコロナ禍の恩恵を受けた企業も珍しくない。 その代表とも言える…
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パソナグループ<下>BPOサービス“コロナ特需”で業績急拡大
新型コロナウイルスは、日本経済を大きく傷つけた。中でもエンタメ、旅行、外食の各業界は、致命的ともいえるダメージを受けた。 しかしその一方で、その恩恵を受ける業界もある。巣ごもり消費を受けて、…
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パソナグループ<上>都心一等地から淡路島へ本部移転を実行
新型コロナウイルスは、日本人の働き方を大きく変えた。昨年の緊急事態宣言下でテレワークに移行した企業の中には、その後も在宅勤務を継続しているところも多い。 これまで多くの人が「顔を合わせること…
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ファミリーマート<下>親会社の伊藤忠を「使い倒す」に疑問
伊藤忠商事によるファミリーマートのTOBが成立したことで、ファミマは伊藤忠の完全子会社になる。 国内コンビニは、セブン―イレブン、ローソン、ファミマの3強の寡占状態にある。そのうちのローソン…
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ファミリーマート<上>伊藤忠のTOB成立でデジタル化が加速
伊藤忠商事によるファミリーマートに対するTOBが成立した。これまで伊藤忠はファミマ株の50・1%を所有していたが、TOBにより65・71%へ高まった。今後は株式併合によって100%子会社にする予定で…
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ソニー<下>平井-吉田体制の総仕上げ SONYのクルマが走る日
来年4月1日、ソニーは社名をソニーグループへと変更する。 ソニーはエレクトロニクスだけではなく、ゲーム、映画・音楽のエンターテインメント、金融と、幅広い事業を手掛ける世界で唯一の会社だ。それ…
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ソニー<上>63年ぶりの社名変更で「脱エレクトロニクス」
来年4月1日、ソニーが社名を変更する。 ソニーは1946年設立、来年75周年を迎える。当初の社名は東京通信工業で、58年にソニーとなった。今度の社名変更は63年ぶりとなる。 新社名は…
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オンワードHD<下>コロナ禍をプラスにする生き残り戦略は
2020年2月期決算で30億円の営業赤字、521億円の最終赤字を出したオンワードホールディングス(HD)。 最終赤字が巨額になったのは、前期、今期の2年間で1400店舗を閉鎖するなどの構造改…
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オンワードHD<上>赤字転落 店舗数5割減1400店閉鎖で再出発
5月28日に開かれたオンワードホールディングス(HD)の株主総会では、剰余金の処分など、3つの議決事案のすべてが原案どおり承認可決された。 ■株主総会で“社長続投”に26%が反対 しか…
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みずほFG<下>ソフトBグループとは切っても切れない関係に
今や世界最大の投資会社になったソフトバンクグループ(SBG)。その旺盛な資金需要を、メインバンクとして支えているのがみずほフィナンシャルグループだ。 両社の関係はSBG創業当時(当時の社名は…
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みずほFG<上>気になる大赤字・ソフトバンクGとの蜜月関係
長引く低金利が銀行の経営を直撃している。全国地方銀行協会によると、2020年3月期決算において、全国の地銀62行のうち4行が赤字、39行が減益となった。 メガバンクとて例外ではない。国内最大…