企業深層研究
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NEC<下> 西垣vs関本で経営陣が大ゲンカした空白3年のツケ
2001年3月期の売上高5兆3549億円が、15年後の16年3月期には2兆8211億円と半減してしまったNEC。当然それに伴い社員も激減、10年代に入ってからでも4万人近くが去っていった。事業移管に…
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NEC<上> リオの玄関口で活躍 顔認証システムが復活起爆剤
五輪が開催されているブラジルの玄関口、リオ国際空港でNECの顔認証システムが稼働している。テロ対策にも役立つだけに、今後の期待は大きい。 一方、7月29日にNECが発表した今期(17年3月期…
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三菱重工業<下> 脱自前主義に舵を切った“大宮・宮永体制”
三菱重工業の社風を語るうえで欠かせなかったのが「自前主義」という言葉だ。技術の主要部門をすべて内製化することで他社と差別化し圧倒的優位を築く。これが三菱重工の戦略だった。 しかし、技術が進化…
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三菱重工業<上> もがき苦しむ“日の丸会社”の不透明な前途
産みの苦しみとして前向きに捉えるべきか、滅びゆく恐竜が抱える本質的な問題なのか――。三菱重工業を評価する時に悩む最大のポイントだ。 言うまでもなく三菱重工は日の丸を背負った会社だ。三菱グルー…
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ベネッセHD<下> 会員減少が止まらず原田マジックは不発
会員減少に歯止めのかからないベネッセホールディングス。その責任を取って原田泳幸氏(67)は社長を辞任したが、ベネッセ幹部の一人は、「原田さん自身は恐らく辞める気はなかったんじゃないのか。しかし包囲網…
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ベネッセHD<上> プロ経営者・原田前社長の無念
ベネッセホールディングス(HD)の凋落が止まらない。5月に発表した前期(2016年3月期)の最終損益は82億円の赤字となった。最終赤字は2期連続だが、前々期は個人情報漏洩対策の特別損失による赤字だっ…
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任天堂<下> 期待の次世代機「NX」では解決しない最大の難問
来年3月、任天堂は次世代ゲーム機「NX」を発売する。2009年3月期をピークに7期連続で売上高が減り続けている任天堂の浮沈の鍵は、このNXが握っているといっても過言ではない。 ただしNXが期…
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任天堂<上> 知的財産ビジネスは奏功するか
任天堂の前期(16年3月期)決算は、売上高は5044億円、営業利益は328億円と2期連続の黒字を確保した。 2年前まで3期連続で赤字を計上したことを思えば、最悪期は脱したかに思える。昨年、岩…
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パナソニック<下>大政奉還に揺れた歴代社長の苦悩
2018年の創業100周年に売上高10兆円の目標を掲げたパナソニック。しかし、16年3月期決算で減収となることが明らかになり、その目標も撤回せざるを得なかった。そこから浮かび上がったのは、成長戦略を…
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パナソニック<上> 売上高10兆円の夢を捨てた 津賀社長の無念
1918年3月、松下幸之助は大阪市大開に松下電器製作所を設立する。これがパナソニックの原点だ。2年後の2018年にパナソニックは誕生100年を迎える。 この記念すべき100周年に花を添えよう…