がん治療を変える 日本発新免疫療法
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米国では「経済毒性」が話題に
毎年5月末に開催され、世界中から3万人近いがん研究者が集まる「全米臨床腫瘍学会」(ASCO)。世界最大級のがん学会で、ここ数年、最も注目を集めているのが驚異の治療成績を誇る免疫チェックポイント阻害剤…
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免疫治療薬2剤併用で50%を超えるがん縮小効果
免疫によるがん攻撃に“待った”をかけているブレーキを解き、フルパワーでがん攻撃を行う――。 これまで、免疫細胞に出現する「PD-1」分子に働きかけてがんを攻撃する画期的な新薬「オプジーボ」を…
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抗がん剤と放射線 「上乗せ効果」が期待される併用治療
がん治療のひとつに放射線療法がある。同療法で、目下、世界中の医療機関で研究されているのが「アブ(遠く)スコパル(狙う)効果」だ。ひとつのがんに放射線を照射すると、照射していない部分のがんも縮小する効…
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1型糖尿病や間質性肺炎などの重大な副作用も
「千葉ポートメディカルクリニック」(千葉市)の今村貴樹院長は、この1年間で65人のがん患者自らが個人輸入した「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤を使用した。 その結果、「患者の年齢は…
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「末期がん患者の5割に治療効果を感じた」
「がん」が増幅すると、体内にある免疫がアクセルを踏み込んで攻撃を開始する。こうした免疫応答をいかに効率よく誘導しながら、増強できるのか。 長年、世界中の医療機関ががん免疫療法の研究を続けてきた…
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オプジーボ投与による治療で腫瘍マーカーが25分の1にダウン
今年に入り、栃木県内で歯科医院を営む60代のAさんは、「小細胞肺がん」治療のため、新たな免疫療法剤である「オプジーボ」投与による2回目の治療をスタートした。 初回の治療では、肺の病変は投与開…
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痛みが消え車椅子ともオサラバできる 新たな免疫療法が登場
「私は、この新しい免疫療法を信じ、オプジーボ点滴の治療を続けています。今は痛みが消え、車椅子なしで自力で歩けるようになりました」 こう語るのは一昨年末に「小細胞肺がん」と告知された栃木県内の歯…
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がん治療革命の牽引役 「オプジーボ」に最後の望みを託す
「人類最大の敵である“がん”に勝利できるかもしれない」――。世界中のがん研究者から熱い視線が注がれているのが、新しいコンセプトの抗がん剤「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)だ。2014年の登場以来、そ…