東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?
夏真っ盛り、今年2度ある「土用の丑」は、31日に2回目がやってくる。スーパーの店頭には、香ばしく焼き上がったウナギがずらり。だが、値札を見て思わず目をそらしてしまった。1尾3000円超えは当たり前、中には5000円近い高級品もある。とてもじゃないが手を出せない。それでも、いや、だからこそ、食べたい。現実と欲望のはざまで揺れた末、ひとつの結論にたどり着いた。
「ならば、自分で釣るしかないーー!」
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「都内の荒川河川敷で、夕方から数時間が“激アツ”らしいぞ」
暇さえあれば竿を握っている雑誌編集者の知人の言葉を信じ、本紙記者は7月中旬、東京都北区の赤羽岩淵駅に降り立った。ウナギは多くの河川で漁業権の対象魚種に設定され、釣るには遊漁券が必須だが、ここら一帯はその適用外区域で“穴場”になっている。
まずは釣具店でミミズを購入。「けっこう釣れるよ」という店主の言葉に胸が躍った。
目的のポイントに着くと、すでに先客が。東南アジア系の外国人グループが釣り糸を垂れていた。少し距離を置き、竿を組み立てる。仕掛けはシンプル。竿から伸ばした糸に12号(45グラム)のオモリを付け、そこに針を結んでミミズを装着。川に投げ入れた。