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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

毎日5杯のコーヒーで肝臓がんの発生率は4分の1に低下する

公開日: 更新日:

 忘年会シーズンに、気になる訃報がありました。コラムニストなどでおなじみの勝谷誠彦さんの命を奪ったのは、肝不全だそうです。57歳の若さでした。

 8月に重症アルコール性肝炎で入院され、その後の治療で回復されたこともあったようですが、先月の再入院後に容体が急変。28日に息を引き取ったといいます。

 肝不全の具体的な病態は肝硬変で、肝臓がんになる手前の状態。肝臓がんではありませんが、肝臓がんとの結びつきが強いので、お話ししましょう。

 慢性的に肝臓に炎症が生じた慢性肝炎が悪化すると、肝硬変に進展。それがさらに悪化すると、肝臓がんになります。これまで肝炎を起こすのはC型肝炎ウイルスが80%で、B型肝炎ウイルスが10%と、圧倒的大多数が肝炎ウイルスでした。

 そのウイルスの感染経路として大きいのは、輸血でしたが、血液製剤をめぐる事故が相次いだことで、血液製剤の製造が厳格に見直され、ウイルスが混入することはありません。新規感染者はほとんどいないため、肝炎ウイルス由来の肝臓がんは減少に転じています。今後はさらに減るでしょう。

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