役に立つオモシロ医学論文
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ラーメン1杯で塩分過多? 健康志向なら魚介系スープを!
塩分の過剰摂取は、高血圧や心臓病の発症リスクと関連することが知られています。しかし、欧米諸国と比べて、日本人は塩分の摂取量が多い傾向にあります。厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、2023年にお…
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カナダの研究が明らかにした「食習慣」と「悪夢」の関連性
欧米では、食事内容が睡眠の質や夢見に影響を与えると信じられてきました。米国の漫画家、ウィンザー・マッケイによる「レアビット狂の夢」という作品では、登場人物がチーズトーストを食べると、さまざまな悪夢を…
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「孫」を世話することが認知症予防になる? 米国医師会誌に研究報告
中国では、日本と比べて、親子の親密性が高いといわれています。家族間の助け合いが強く意識される傾向にあり、祖父母が孫を世話する機会も少なくありません。 祖父母が孫を世話することは、世代間の交流…
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「老化」に対する自己認識が身体機能の回復力を高める? 英国での研究結果が論文に
高齢者の転倒は外傷や骨折の危険因子で、身体機能を著しく低下させる要因となります。一方、転倒後における身体機能の回復は個人差も大きく、転倒する前の健康状態や転倒の仕方などによって、機能回復の程度は異な…
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認知症と移動手段の関連性…自転車の利用が脳の健康維持に効果的?
中年期以降における適度な運動は、認知症を予防するうえで重要な生活習慣であることが知られています。一方で、世界保健機関(WHO)が推奨している身体活動量を満たしていない人は、全世界で14億人に達すると…
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子どもの「レジリエンス」と「読書」の関連…日本の研究報告
子どもの貧困は、世界的な社会問題のひとつであり、日本を含む先進諸国においても、7人に1人の子どもが貧困状態にあると推計されています。 貧困という逆境を乗り越えるための重要な要素として、「レジ…
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夜間頻尿の原因は不適切な就寝時間? 日本の研究チームが報告
排尿のため、夜間に起きなければならない状態を「夜間頻尿」と呼びます。睡眠中にお手洗いに行かなければならない状況が発生すると、睡眠の質が低下したり、睡眠時間が短くなったりするだけでなく、日中の倦怠感や…
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不必要な低価値医療…どんな医者が提供しているのか?
治療を行っても、病状や健康状態にほとんど利益のない医療を「低価値医療(ロー・バリュー・ケア)」と呼びます。例えば、ウイルス性の風邪症状に対する抗菌薬や、神経痛に対するビタミン剤などを挙げることができ…
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「不定愁訴」の原因は魚不足? 18~27歳の日本女性対象の研究
身体的な異常がなくても、何となく体調が悪いと感じる状態は、しばしば「不定愁訴」と呼ばれます。このような不定愁訴は、男性よりも女性で発症することが多い傾向にあり、思春期や更年期におけるホルモン分泌の変…
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「夜型」生活は認知機能の低下を招く? オランダの研究報告
高齢化が進む先進諸国では、認知症患者の数も増加しています。現在、認知症を患う人は世界で5500万人に達していて、2050年までに1億3900万人に増加すると推計されています。 認知症の発症要…
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新型コロナの“ワクチンデマ”は1000人の命を奪う?
2019年12月に初めて報告された新型コロナウイルス感染症は、世界中の人々の健康状態や、各国の社会・経済に深刻な影響を及ぼしました。一方で、新型コロナウイルスに対するワクチン開発も急ピッチで進められ…
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キウイフルーツが心を癒やす? 栄養学の国際誌で研究報告
ストレスの多い現代社会では、精神疾患を有する人の数も増加傾向にあります。とりわけ、新型コロナウイルスのパンデミック以降は、うつ病を患う人の数が増加しており、204の国と地域を対象とした調査によれば、…
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日常の食事に潜む見えない添加物リスク…糖尿病との関連を報告
先進諸国では、インスタント食品、ハム・ソーセージ、スナック菓子など、超加工食品の摂取量が増加傾向にあります。超加工食品には、保存期間の延長、食感や味の改善、色や嗜好性の向上を目的に、さまざまな食品添…
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睡眠の質を高める最も効果的な運動とは? 有酸素運動よりも…
加齢とともに、睡眠の質が低下し、不眠症状を訴える人の数は増加する傾向にあります。実際、高齢者の12~20%で不眠の症状を有することが知られています。一方、高齢者に対する睡眠導入薬の使用は、ふらつきや…
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日本人の飲酒習慣を新型コロナのパンデミックが変えた 日本衛生学会の公式ジャーナル論文
新型コロナウイルスの世界的なパンデミックは、私たちの生活スタイルに大きな変化をもたらしました。飲酒習慣もまた、パンデミックの影響を受けた可能性が指摘されています。実際、コロナ禍においては飲酒の頻度が…
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指の動きが語る脳の衰え…手指機能と認知機能の関連性の研究報告
アルツハイマー病は、軽度の記憶障害から始まり、時間をかけて認知機能が低下します。近年の研究では、認知機能の低下が現れる前に、運動機能の低下を認めることが報告されています。特に、手指の細かい動きや精密…
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新型コロナのパンデミックは子供の発達に何をもたらしたのか?
新型コロナウイルスの世界的なパンデミックは、大きな社会環境の変化をもたらしました。 このような変化は、子どもの身体的、精神的な発達に影響を及ぼす可能性があります。米国では、感染拡大を防ぐため…
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「やせ形」の体形は将来の認知症を予測するサイン!?
認知症は、前触れもなく突如として発症するわけではありません。遺伝や生活習慣など多様な要因が複雑に影響し合い、ゆっくりと認知機能が障害されていく病気です。 肥満や高血圧、糖尿病などは、認知症の…
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交通事故の死亡リスク、軽自動車は普通車の1.5倍…5331人を調査
世界保健機関の統計データによれば、15~29歳における死亡原因は交通事故が最多であり、その経済的な損失は世界で1.8兆米ドル(約270兆円)に相当すると見積もられています。 軽自動車は普通車…
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頭は使わないと衰えるのは本当?最新研究が明かす年齢と認知スキルの関係性
一般的に、成人の認知機能は、年齢とともに低下していくと考えられています。 しかし、加齢と認知機能の関連性については、生活環境や個人差も大きく、出生した地域、時代背景、教育を受けた環境によって…