著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

コロナ「禍」と呼べるほどの災禍なのか?死者は大幅減少

公開日: 更新日:

 わざわざ「コロナ禍」というからには、それなりの人数が亡くなっているに違いない。しかしこの原稿を書いている9月11日時点で、新型コロナの死者は1412人で、「禍」というほどではない。コロナから別の病気を発症して、亡くなった人が大勢いるかもしれないが、実態は分からない。そこで厚生労働省の「人口動態調査」をもとに、死者がどれだけ増えたかを調べてみた。

 まずベースとなる昨年の死亡数は、全国で約137万6000人だった。高齢者の増加に伴い、ここ数年、死亡数は毎年約2万1600人のペースで増え続けている。コロナ禍がなければ、2020年の予想死亡数は、約139万7600人に達するはずであった。

 実際どうなっているのだろうか。

 人口動態調査(月報・概数)の最新版は、今年4月の数字である。それと昨年同期の死亡数を比較してみると、次のようになった。

2020年1~4月 48万2155人
2019年1~4月 49万2599人

 差は1万444人。

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