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粂和彦名古屋市立大教授

東大医学部卒。分子生物学者・医師(日本睡眠学会指導医)

(2)不登校の子供に多く見られる睡眠リズムの乱れ

公開日: 更新日:

 前回、睡眠不足がさまざまな病気や不調を引き起こすことを述べましたが、はたして私たちはいい睡眠をとれているのでしょうか?

 OECDの調査(2021年)によると日本人の平均睡眠時間は7時間22分。調査した33カ国中で最短でした。2009年の調査で最短だった韓国は7時間51分と日本より30分近く長く、最も長い南アフリカにいたっては9時間13分と2時間近くも長いのです。第2位の中国9時間2分、第3位米国8時間51分と比べても1時間半の差があります。

 国内の調査(厚労省「国民健康・栄養調査」令和元年)では平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は約4割で、特に、30~50歳代の男性、40~50歳代の女性では4割以上が6時間未満で、働き盛りの寝不足が目立ちました。さらに、20~50歳代では「日中、眠気を感じた」という人が最も多いと報告されています。

 また、私たちが行った睡眠計を用いた大規模疫学研究(2018年発表)では、客観的な睡眠時間の平均は、7時間を切るレベルであることが分かりました。

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