(3)トマト1日2個、シイタケ1日1個でがんリスクが減少する
トマトには強い抗酸化成分「リコペン」が含まれています。リコペンには「がん細胞の増殖を直接抑える」「がん細胞の増殖に必要なコレステロールを低下させる」「血管新生を阻害する」といった作用メカニズムが細胞や動物の実験で報告されています。血管新生とは、すでにある血管から枝分かれするようにして新しい血管が作られる現象のことで、がん細胞の成長や転移に関係しています。
2020年にはCancer Epidemiology, Biomarkers&Preventionという雑誌に、シンガポール在住の中国系の6万3257人を対象とした調査研究が掲載されました。食事内容について聞き、その後の追跡調査(平均17.6年)で肝臓がん(肝細胞がん)の発症を調べたところ、トマトを最も多く食べるグループは、最もトマトを食べるのが少ないグループと比べて、肝臓がんのリスクが37%低くなるという結果でした。ただし、この研究ではリコペンの摂取量と肝臓がんの関連性は見られず、トマトそのものに含まれる複数の成分が関係していると考えられています。
リコペンは1日にどれくらい取るのがベターか? 国の基準はありませんが、一般に15~20ミリグラム程度が目安とされています。大きめのトマト1個には7~8ミリグラムのリコペンが含まれているので、1日2個が目安。リコペンを取るためにトマトを食べれば、それ以外の成分も自然と摂取できることとなります。


















