(38)食事以外は部屋にこもったままの母…さあ、どうする?

公開日: 更新日:

 サ高住に入居してからのおかんは三日にあげず電話をかけてきて「ここは嫌だ」「家に帰る」の訴えが延々と続いた。なだめてもなだめても繰り返される。兄の方も同じだが、さらに「お金を使い込んでいる」と疑われ、預かっている通帳に記帳して見せに行っても納得してもらえず「ハンガーを投げつけられた」とグチっていた。

 サ高住での暮らしも荒れていた。食事以外は部屋にこもり、訪問診療やリハビリを拒否。全スタッフを信用せず孤立していた。このままでは心身共に悪化してしまうだろう。リスク覚悟で自宅に戻すことを兄と相談してみるが、なかなか合意に至らない。そこで妥協案として思いついたのが、施設を替えることだった。

「そんな嫌だったら、この前見に行ったC有料老人ホームに引っ越してみないか」

 おかんに最初に提案した時の拒絶は強く「そうやって家に帰さないつもりなんだね」と取り付く島もなし。しかし根気よく話をしていくと何度目かで「そんな施設のことは覚えていない」に変わり「ここを出られるなら見学に行ってもいい」に変化した。これ幸いとばかりに即予約を入れ日程を決めると「うんうん、ありがとう」と素直に喜んでくれた。わずかな光が見えた瞬間だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    簗農相の「更迭」に手間取る理由…与野党のどこの誰が反対しているのか

  2. 2

    関脇・藤ノ川が「増量計画」を宣言! あの貴景勝は適正体重130キロから“戦うための183キロ”へ

  3. 3

    長嶋茂雄監督のことを「好きなわけない」とキッパリ “空白の一日”から4年後の本音を語った選手

  4. 4

    簗農相続投で炎上止まらず、自民党内からも批判噴出…高市首相の「アンケート」が完全裏目に

  5. 5

    中日次期監督に工藤公康氏が選ばれて、桑田真澄氏が落選したワケ…元SBコーチ「工藤野球」の正体明かす

  1. 6

    バナナマン日村勇紀の幸せ休養生活 “愛妻”神田愛花アナとのベッドからは唐揚げがポロリ!

  2. 7

    timelesz会見で注目された篠塚大輝の成長 アンチも認めた“完璧な”振る舞い

  3. 8

    落合監督は首脳陣と選手の食事会場を分け酒の差し入れも

  4. 9

    お疲れさま外務省…中国の「高市早苗」呼び捨てに抗議、せっかくの“対話サイン”にイキリ返し広がるア然

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

おすすめ求人情報

理学療法士/訪問リハ/週2日から相談可能/土日祝は固定休/時給2000円/勤務は9:30~15:30
看護小規模多機能型居宅介護いわつき樹林 埼玉県 さいたま市 アルバイト・パート
時給2,000円
歯科技工士/歯科医院/土日祝休
国際ビル歯科 東京都 中央区 契約社員
時給1,800円~2,300円
未経験歓迎!「工場現場管理」月給24万〜/土日祝休・入社祝金10万
株式会社グロップエスシー 福島県 棚倉町 正社員
月給24万円~
Sponsored by 求人ボックス