シニアな息子と母の介護物語
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(39)“ダメ元”で母を家に戻してみようか…兄に相談した
「藤島さんから遊びに来ませんかって電話があったよ。今から行ってみない?」 怖い顔をしているおかんに告げた。すると一気に緊張が解けた顔になり、「うん、行きたい」。二つ返事だった。渡りに船、地獄に…
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(38)食事以外は部屋にこもったままの母…さあ、どうする?
サ高住に入居してからのおかんは三日にあげず電話をかけてきて「ここは嫌だ」「家に帰る」の訴えが延々と続いた。なだめてもなだめても繰り返される。兄の方も同じだが、さらに「お金を使い込んでいる」と疑われ、…
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(37)「サ高住」に行くたび、マイナス面が見えてきた
おかんのサ高住暮らしが始まった。波乱の幕開けは3日目、朝7時の電話からだった。「次はいつ来る?」「ちょっと話がある」。このパターンは以前と同じ。近所に住む兄が様子を見に行くと、3時間ほど駄々をこねて…
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(36)「聞き分けのない息子たちに嫌がらせしているのよ」
電話の相手が慕っていた看護師だと知ったおかんは、今までとは別人のような声色で明るく話し始めた。隣の部屋で聞き耳を立てていると、サ高住で降りなかったのは「自宅に寄ってくれなかったから」「仏壇に手を合わ…
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(35)サ高住への入居を拒否する母を説得できるのは誰なのか
説得はうまくいくのだろうか。兄とふたり、少し離れた場所で固唾をのんで見守ること約30分。車のドアが開き、サ高住責任者が出てきた。浮かない顔をしていた。 「ごめんなさい、ダメでした」 や…
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(34)サ高住入居日…「絶対、嫌」と車に籠城されてしまった
老健の退所日。兄と2人で迎えに行くと、おかんは世話になった担当スタッフたちに囲まれ別れを惜しんでいた。作業療法士の「サ高住でもしっかりリハビリしてくださいね」の声掛けには、「頑張るよ、ありがとうね、…
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(33)「家に戻らせて」…息子の嫁にまで助けを求める母
おかんの抵抗に翻弄されている息子を見かねたのだろう、看護師は作業療法士やソーシャルワーカーにも声を掛け、一緒に話をしようと提案してくれた。ありがたい。お願いします! おかんは大勢が来たことに…
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(32)老健の母親から電話…また、「家に帰る」の振り出しに
有料老人ホームの見学翌日、おかんから電話がかかってきた。今度は何を言われるのだろう。波立った気持ちのまま出ると第一声は「わかる?」だった。そりゃ番号登録しているんだからわかるさ。すると、少し間をあけ…
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(31)施設見学するも…どんどん無口に。そして恨み節炸裂
有料老人ホームの下見は期待外れだった。最後に訪れたCだけは入所者の笑顔を見る機会があったけれど、ほかはおかんにダメ出しされるだろう。とはいえ、老健に入所してすでに2カ月。早ければあと1カ月で退所を打…
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(30)下見は大事だと痛感…介護施設は千差万別
認知的な問題が見え始めているとはいえ、おかんの「施設は嫌だ。自宅に戻らせろ」の意志はとてつもなく固い。そこを何とか説得し、候補施設の見学に行くことは承諾してもらったけれど、奇跡でも起きない限り一刀両…
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(29)問題が現実的になり「介護の沙汰も金次第」を実感する
介護問題が現実的になって初めて、親の年金や貯金の額を知る人が少なくないという。我が家もそう。預かった2冊の通帳と自宅にあった保険証書などを読み解くことで把握することができた。 それによると年…
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(28)「サ高住」を見学…想像と現実の差は大きかった
サ高住の見学を渋々OKしてくれたおかん。それが本心じゃないことはよくわかっていたけれど、老健に居られる時間は限られている。一刻も早く候補を絞り、見学でおかんがマイナスイメージを持たないよう下調べを入…
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(27)「サ高住」見学の約束を取り付けるだけで疲労困憊
老健の生活は緩い時間が流れている。高齢の要介護者ばかりなので、回復期病棟のような活発な人の動きはほとんどない。各種レクリエーションも介護度の高い人に合わせる傾向が強く、「自分は元気」と思っているおか…
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(26)親が医療保険に加入しているか…必ず確認しておくべし!
老健も病院と同様、部屋によって料金が大きく変わる。入所した施設の場合、4人部屋、2人部屋、個室があり、お願いしたのは4人部屋。1カ月あたりの料金は総額約13万円と聞いていた。それが個室だといくらにな…
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(25)老健への移動日の“サプライズ”に満足そうに顔をほこらばせた
おかんの抵抗を病院のソーシャルワーカーに相談した数日後、「不安はあるようですが、落ち着いてきましたよ」とのメールが届いた。病棟スタッフたちが上手に説得してくれたようで、老健への移動日も決まったという…
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(24)「やりたいことができない」「自殺したいよ!」…母の言葉にトゲが増えていく
前回の外出が楽しかったのだろう。その後おかんは「買い物に行きたい」と口にする機会が増えた。行き先はショッピングセンターがほとんどだ。目的を聞くと「外出用の帽子や服が欲しい」「化粧品を揃えたい」。退院…
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(23)やっと帰ってこれたよ…3カ月半ぶりに自宅に戻った母の呟き
およそ3カ月半ぶりの外出になるおかんは出発時に硬い表情があったものの、お気に入りのパン屋で買い物をするとニコニコ顔に変わっていた。車の中に甘いパンの香りが充満する中、つまみ食いまで始めた。 「…
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(22)「先は長くないから好きにさせて」…返す言葉がなかった
「家に帰りたい。長い間留守にしているので心配で心配で」 予想通り、おかんの心の中は家のことでいっぱいだった。 さすがにこれを拒否することはできない。けれど、連れて行ったら「病院に戻らな…
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(21)「どうせ死ぬんだから」…もやもやしつつ、やんわり諭すと…
回復期リハビリテーション病棟での生活が1カ月ほど過ぎた。連日のリハビリのおかげでおかんの体力は徐々に戻ってきている。本人もそれは自覚しているようで、面会に行くたび自宅がどのような状態なのか、大切に育…
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(20)「自宅に戻るのは厳しい」という医師の言葉に落ち込んだ
回復期リハビリテーション病棟入院から17日目。おかんの回復状態や今後の見通しを聞く日がやってきた。正直なところ、あまりよい話にならないだろうと予想しつつ面談室に入ると、入院前の時と同様、担当の整形外…
