クスリ社会を正しく暮らす
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「便秘薬=酸化マグネシウム」は認知症の予防につながるのか
「マグネシウムの摂取と認知症の関係」について、興味深い論文が報告されました。この研究では日本人約1万3000人を8年間追跡し、食事からのマグネシウム摂取量が少ない男性ほど、認知症の発症リスクが高いこと…
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治療しているのにコントロールできていない…高血圧の新たなリスク
高血圧は「薬を飲めば安心」と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。2025年に報告された研究では、日本の高血圧患者130万人以上を解析した結果、降圧治療を受けていても、目標とされる130/…
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睡眠薬を“手に入りにくくする”対策が命を守る
「睡眠薬や抗不安薬は安全」──。そんな思い込みが、じつは命に関わっているかもしれません。 日本では処方薬の過量服薬による自殺未遂が多く、その中心にあるのが「ベンゾジアゼピン系薬剤」です。こうし…
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「お酒は少量なら脳に良い」は本当なのか…アルコールと認知症リスクの関係
「酒は百薬の長」と言われてきましたが、本当に脳にもほどほどなら良いのでしょうか? 高齢化がますます進み、認知症は誰にとっても他人事ではありません。そんな中、アルコールと認知症リスクの関係を改め…
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「納豆」の摂取量が多い女性は心房細動のリスクが低い
「心房細動」は脳卒中や心不全の原因にもなる不整脈で、高齢化とともに患者数は増え続けています。自覚症状が乏しいまま進行することも多く、気づいた時には重い合併症を招くケースも少なくありません。 最…
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「不思議の国のアリス症候群」には薬が関係している可能性あり
「モノが小さく見えたり、大きく見えたりする」「時間や自分の体が変に感じる」──。そんな奇妙な体験をする「不思議の国のアリス症候群(AIWS)」という病気をご存じでしょうか。この名称はルイス・キャロルの…
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頭痛薬の飲み過ぎが“ほぼ毎日頭痛”を引き起こす…MOHという悪循環
頭が痛いから薬を飲む──。これはごく自然な行動です。ところが、その薬が原因で頭痛が慢性化することがあるのです。それが「MOH」(薬剤の使用過多による頭痛)です。英語では「Medication Ove…
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“痩せ薬”で生じる「オゼンピック顔」の問題点は見た目だけではない
近年、糖尿病治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬「セマグルチド」が、肥満症の治療において用いられるケースが増えてきています。 日本ではセマグルチドの注射薬としては、糖尿病治療薬として…
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「デジタル依存」は身体・精神・行動に影響を及ぼし多面的に健康を蝕む
スマホ、SNS、ゲームなどのデジタルデバイスは、いまや日常生活に深く入り込んでいます。その便利さの裏側で生まれるのが、ついつい使いすぎてしまう「デジタル依存(digital addiction)」と…
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冬の血圧は「住まいの温度」が大きく影響する
「冬になると血圧が上がる」という話はよく聞きます。寒さで血管がギュッと縮まるから……といった説明もありますが、しずおか研究(静岡多目的コホート研究事業)において、「家庭での室温と朝・夕・睡眠時の血圧の…
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家事を「脳のエクササイズ」と捉え直すことが認知機能ケアにつながる
「年をとると物忘れが……」 そんな加齢の不安は、多くの人に共通するものです。しかし、薬や検査だけでなく、日々の暮らしの中に認知機能の衰えを和らげるヒントがあるとしたらどうでしょうか。米国の健康…
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セルフメディケーション税制はまだまだ十分に活用されていない
確定申告の時期になると、「セルフメディケーション税制って、結局よく分からない」という声をよく耳にします。この制度は、医療用医薬品から市販薬へ転用された「スイッチOTC医薬品」を活用し、自分で健康管理…
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OECD調査で分かる…日本は経済規模に対する医療費負担が重い
2025年11月、OECD(経済協力開発機構)が「Health at a Glance 2025」(図表でみる世界の保健医療)を発表しました。 それによると、日本の人口1000人あたりの医師…
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“ほんのひと口”でもナッツアレルギーを起こす子供が急増している
最近、日本で子供の食物アレルギー、特にナッツ類によるアナフィラキシーが急激に増えているという報告が注目を集めています。 最新の全国データによれば、特にクルミを原因とするアナフィラキシー発症が…
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OTC化されたアフターピルが2月から薬局で購入できるようになる
これまで日本では、緊急避妊薬、いわゆる「アフターピル」を手に入れるには、婦人科など医療機関で処方してもらう必要がありました。しかしこのたび、緊急避妊薬「ノルレボ」が薬局で処方箋なしに購入できるように…
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耐性菌感染症による死亡は世界で年間100万人を超えている
インフルエンザが話題になるこの季節ですが、もうひとつ「見えない感染症の脅威」が静かに迫っています。それが「薬剤耐性(AMR)」です。抗生物質や抗菌薬が効かなくなるこの現象は、私たちが感染症と闘う力を…
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インフルエンザの“かかりやすさ”は体質だけで決まらない
今年の冬も、インフルエンザが全国で流行しています。 昨年11月、弘前大学などの研究グループが「インフルエンザにかかりやすい人の特徴」を包括的に分析した論文を発表しました。従来、高齢者や慢性疾…
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帯状疱疹は「痛い」だけではない…脳の健康とも深く関係?
以前にも触れた「帯状疱疹」について、最近、Nature誌、Nature Medicine誌に、相次いで興味深い研究が発表されました。帯状疱疹の原因である「水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)」の再活性化と…
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生まれる前から予防…「RSV母子免疫ワクチン」は新しいアプローチ
RSウイルス(RSV)は、かつては冬に流行していましたが、近年では春から夏にかけて流行することが多くなっています。子供がかかる「ただの風邪」と思われがちですが、生後まもない赤ちゃんにとっては別物です…
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アナフィラキシーに対する点鼻薬はアレルギー患者の“救い”になる
今年9月19日、アナフィラキシー補助治療剤「ネフィー点鼻液」が日本で承認されました。 これまでアナフィラキシー症状に対しては、アドレナリン自己注射薬のエピペンが第1選択薬でしたが、医療関係者…
