(30)下見は大事だと痛感…介護施設は千差万別
認知的な問題が見え始めているとはいえ、おかんの「施設は嫌だ。自宅に戻らせろ」の意志はとてつもなく固い。そこを何とか説得し、候補施設の見学に行くことは承諾してもらったけれど、奇跡でも起きない限り一刀両断に否定されるだろう。
そこで回復期リハビリテーション病棟を探した時と同様、ホームページなどをチェック。立地や独自性、宣伝文句を吟味してピックアップし、自分の目で下見をして納得できたところにだけ連れて行こうと考えた。
1カ所目はおかんがよく買い物に行くスーパー近く、九州の会社が経営するA有料老人ホーム。2階建てで50床。廊下などは広く造られていた。気になったのは説明してくれたスタッフに笑顔がなかったこと。食堂などで見かけた利用者が全員車椅子で、誰も会話をしていない。ただそこに座っているだけ。静かすぎる。
誰かが近くを歩けば顔を向けるが、じーっと見つめられるだけなので正直息が詰まった。それでも現在満室で待機人数は教えられないという。月額費用は約22万円。気分が落ち込んだ。


















