“カリスマ添乗員”谷くんに学ぶ「人心ワシづかみ」のポイント

谷くんが立案したツアー（左）と谷喜博さん（Ｃ）日刊ゲンダイ

　印象に残る出来事として、谷さんは北海道旅行に添乗した際の“事件”を話してくれた。

　２泊３日の最終日、北海道の空港で、谷さんは自分のスーツケースをホテルに忘れてきたことに気が付いた。まさに顔面蒼白……。

「まさかの出来事です。緊張してガチガチになってしまったのですが、そんな僕を見てお客さまは大爆笑。みなさん、空港の待合室で僕を囲んで励ましてくださいました」

　ワザと失敗しろ、ということではない。失敗を隠さずツアー客に真摯に説明したことが、“おちゃめ”と映ったのだ。

■（２）逆境を逆手に取る工夫

　谷さんは「バスの中ではずっと笑顔」を心掛けている。

「お客さまに困ったことがないか、常に気配りしています」